私は沢山の人が行き交う

大きな建物の中を歩いている

 

子連れの女の人とぶつかったら

英語で難癖を付けられ

 

分からないふりをして

やり過ごそうと思うが

ずっと付いてきて何かまくしたてられ

 

振り切ってエレベーターに乗ると

地下の暗い工場のような階に着く

 

怖いけど思い切って進んでゆくと

白っぽくゴツゴツした壁の

入り組んだ通路に

 

私が今まで絵をお教えした

方たちの作品が

びっしり展示してある

 

懐かしくカラフルな作品たち

あれも見覚えがある

これも素晴らしかった

 

やがて通路が狭くなってくるが

その向こうに白い部屋が見えて

 

私の生徒さんたちが

輪になって、私を待っている

 

たぶん、今まで教えた人たちも

今教えているおじいちゃん

おばあちゃんたちも

 

「やあ、先生来た来た、待ってたよ〜」

なんて言って、笑ってこっちを見てる

 

そこは見た事がない部屋だけど、

夢の中の私は、私がいつも絵を

教えているアトリエだ、と思う

 

私はそっちの部屋に行きたいが

いよいよ通路が狭く

スパイラルになってきて

 

私は胎児のように小さくなって

つっかえながら進んでゆく

 

まるでもう一度、産まれるかのように

 

でも通路に体がひっかかり

きつくてうまく進めない

 

あーしんどいな、

もっと楽に産まれる方法はないかな

 

と思ったところで、目が覚めた

 

 

 

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