トヨタ式家事のまとめ。3つの問題点と4つの改善方法
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もとです。
これまでトヨタ式家事についていくつかシェアさせていただきました。
今回はその総まとめとして、実際にトヨタで行われている生産方式とそれを家事に応用する方法を一覧に上げてシェアしたいと思います。
生産工程において、生産効率を落とす要因となる3つの問題点が常につきまといます。
3つの問題点とは、ムリ・ムダ・ムラです。
同じようなことが家事においてもつきまといます。具体的には以下の通りです。
ムリ
能力以上の負荷がかかっている状態。家庭でいうところの「ワンオペ家事」状態。
ムダ
作業量に対し、能力が上回っている状態。家庭では必要以上のモノがあふれている状態。
ムラ
処理能力に偏りがあり、結果にバラつきがある状態。家族に家事を頼んでも、したりしなかったりする場合に相当。
では、これら3つの問題点をトヨタではどのように改善していくのでしょうか。
それは、以下の4つの方法です。
見える化
工場にいる人間が、現場で今何が起きているのか、工具等を使用する際にどこに何があるか、等を一瞬で把握できるような状態にすること。
これを家事に置き換えると、小物類などすべて収納ケースにラベリングして、いざ使う際に探す手間などを無くすようにします。
また、よく使うモノは、見える位置にきちんと整理整頓することも同じことが言えます。
カイゼン
現場の作業者がみんなで集まって知恵を出し合い、問題点を洗い出して、どのようにしたら効率が良くなるかなどを考え、解決していくことです。
家事に置き換えると、収納や片付け方法など、どのようにしたら部屋が散らからなくなるかを家族で話し合い、ラクにできる方法を模索していくことになります。
かんばん方式
帳票「かんばん」を用いて、いつ、どれだけ必要なのかを挙げて、調達の手間を省く方法です。
事前に伝えることが大事で、家事に置き換えると、トイレットペーパーや洗剤、電池など日用品の残量を把握しておき、残りわずかになったら買い物リストに記録し、事前に買い足すルールを作っておくことです。
こうすることで、あわてる必要がなく、結果的に買い物に頻繁に行くような手間を省くことができます。
5S
すっかりお馴染みになりました5Sの活動。
整理・整頓・清掃・清潔・しつけ ですね。
家事においても当てはまります。家全体をキレイにし、最後はしつけによって家が散らからないよう習慣化することが大切です。
おわりに
これまでいくつかトヨタ式の生産工程を家事に応用する方法をシェアさせていただきました。
3つの問題点を排除し、少ない原価(時間)でいかにたくさんの製品を作るかを、トヨタ自動車は日々研究しています。
これを家事に置き換えると、いかに少ない家事時間で多くの幸せを手にいれるか、ということになる、と著者の香村さんは述べています。
トヨタグループでは、これらのしくみ作りで確実に成果をあげています。
このトヨタ式を家事に応用できれば、きっと家事もうまくいくでしょう。
ワンオペ家事にならないよう、私たちお父さんもできるだけ家事に参加し、少ない時間で効率の良い家事方法を日々探求していきましょう。
このブログでも、なるべく時間を使わずにラクに家事ができる方法などを少しずつですがシェアしていきたいと思います。