9月6日(金)は 関内 相生町にある Jazz is で行われたフルート奏者 小川恵理紗さんのリーダー・ライブ 『 Jazz Flute Trio from ~ Where Have U Been ? ~ 』へ.

 

 この日はギターに最近共演の機会が多くなった 寺屋ナオさん,ベースに 遠藤定さんを迎えたトリオ編成でのライヴ.
 実は,このお二人は 8月7日に全国リリースされた 小川恵理紗さんの 3年振りの 2nd アルバム 『 Where Have U Been ? 』 のレコーディング・メンバー.
 それもあってご本人のスケジュール上のタイトルに 「 レコ発 」 と記載されていました.

 このライヴの少し前に知ったのですが,この会場:Jazz is は,今年の年末で閉店.
 因みにこちらも割と最近の話ですが,希望ヶ丘にある Jazz Live House CASK も 9月6日を以って閉店しました.
 両店とも理由は異なるのでしょうが,何れも良いお店だっただけに非常に残念です.

 ジャズの場合,お客さんが入らないと言う事もあるでしょうし,お店側は基本飲食が収入となるのですが,ドリンク 1杯で 2ステージとかでは明らかに元が取れません.
 
 この会場は 19時30分開場,20時00分開演予定に加え,会社の最寄駅から電車一本で行けるので時間をそんなに気にすることも無く助かります. 

 最寄り駅となる みなとみらい線日本大通り駅から会場へ.
 

 中に入ると未だ最終的なサウンド・チェックをしている状態でしたが,そのまま空いている席に着席.
 
 程なくしてサウンド・チェックも終わり楽屋と化したテーブルで打合せに入りました.
 

 定刻になりステージにメンバーが登場.
 1st Set はフルート奏者(クラリネット奏者でもある):サム・モスト(Sam Most)のアルバム 『 Simply Flute (シンプリー・フルート) 』 の 1st トラックに収録されている "Davil May Care"("デヴィル・メイ・ケア")からスタート.
 
 MC でも言っていましたが "Davil May Care" は 「 同じトリオ編成にて演奏されており大好きな曲. 」 とも言っていました.

 続けて ギターとピアノの究極兄弟ユニット:デュオ・タウフィッキ(Duo Taufic)の アルバム 『 Todas as Cores 』 収録の "Ciranda de Sonhos"("シランダ・デ・ソーニョス")
 
 このデュオは 小川恵理紗さんの別プロジェクト:MOKU TRIO(木製楽器だけのトリオなのでこの名前らしい) で知って好きになったとも.
 

 3曲目は各パートの割と長めのソロをフューチャーした ソニー・スティット(Sonny Stitt)作曲の "The Eternal Triangle"("ジ・エターナル・トライアングル").
 

 次に演奏された曲は割と有名な曲だったのですが,タイトルを失念してしまいました.("Un-Known")
 多分,MC でも言っていたとは思うのですが(笑)
 

 最後は 自身の師匠でフルート奏者の マット・マーヴグリオ(Matt Marvuglio)のアルバム 『 Why Cry? (ホワイ・クライ?) 』 に収録されている "Punk"("パンク")を演奏.
 
 この曲は師匠の マット・マーヴグリオ(Matt Marvuglio)作曲で,確か過去の MC で 「 この曲が演奏したくて態々楽譜を貰ってきた. 」 とも言っていましたね.
 そういう意味では彼女のライヴでは初期から割と頻繁にセット・リストに組み入れられる曲.
 
 (おまけ)
 

 暫しのブレイクを挟んでの 2nd Set は,ビリー・リード(Billy Reid)作曲の "I'll Close My Eyes"("アイル・クローズ・マイ・アイズ")がオープニングを飾ります.
 

 続けて ジョー・ファレル(Joe Farrell),アイアート・モレイラ(Airto Moreira),フローラ・プリム(Flora Purim)の アルバム 『 Three-Way Mirror (スリー・ウェイ・ミラー) 』 のタイトル・チューン "Three-Way Mirror" ("スリー・ウェイ・ミラー")
 

 ここまでが全てカヴァー曲を演奏していましたが,ここで自身のオリジナルで 2nd アルバム 『 Where Have U Been ? 』 収録の "Blue Smoke"("ブルー・スモーク").
 

 そして再度カヴァー曲.
 2nd アルバムに 『 Where Have U Been ? 』 には ラテン系の曲でブラジルでのスタンダードと言っても良い ノロ・モラーレス(Noro Morales)の "Maria Cervantes"("マリア・セルヴァンテス")が収録されているのですが,それではなく イグナシオ・セルヴァンテス(Ignacio Cervantes)作曲の "Los Tres Golpes"("ロス・トレス・ゴルペス")を演奏.
 
 "Los Tres Golpes" の導入部では,Beatboxing奏法(本人曰く Voiper Flute:ボイパー・フルート)が飛び出しました.
 

 最後は 2nd アルバム収録のオリジナル "Road Trip"("ロード・トリップ").
 
 この曲はコード進行が刻々と変わるので,ソロでのインプロヴィゼーション(即興)は難しいのではないでしょうか.
 
 そんな刻々と変わるところから旅をイメージしたのか,旅なので意図的に変えたのか不明ですが,タイトルが "Road Trip" になっているという話を昔 聴いたような聴かないような...

 何故か,このメンバーで収録した "Sinceridade"("シンセリダージ")が演奏されず残念に思っていたのですが,最後にトラップがありました.
 実は 「 アンコール用に "Sinceridade" を残しておいた 」 との事.
 アンコールに応えて 「 誠実 」 や 「 誠意 」 を意味する "Sinceridade" を演奏し,この日のライヴを締め括りました.
 
 
 多分 6月2日(日)の Motion Bleu Yokohama でのレコ発ライヴ以来の参戦となった 小川恵理紗さんのライヴでしたが,フルートが心地良い響きで,バックを固めたお二人も流石と言える抜群のリズム感で安定した演奏は楽しめました.
 

 お客さんとして 仲町台にある Tommy's By The Park のご主人もおられたので,近々この中のメンバーが出演するのかも知れませんね.

 [Member]
  小川 恵理紗 : Flute
  寺屋 ナオ : Guitar
  遠藤 定 : Bass
   
 [Set List]
  1st Set
   1. Davil May Care
   2. Ciranda de Sonhos
   3. The Eternal Triangle
   4. Un-Known
   5. Punk
 
  2nd Set
   1. I'll Close My Eyes
   2. Three-Way Mirror
   3. Blue Smoke
   4. Los Tres Golpes
   5. Road Trip
     [Encore]
   6. Sinceridade

[参考]




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