近況 | メランコリーの闘病日記

メランコリーの闘病日記

自身の病気を通して学んだことや、日々感じたこと、過去の出来事を踏まえて学んだことなど様々な視点でブログを綴らせていただいてます。

こんばんは。

本当は仕事が休みのタイミングでブログ更新したかったんですが、寝れそうにないので書きます。

2月入職で職場を転職することとなり、環境は変わりました。


更に、以前の職場を退職した後は(秋には退職してます)医師を目指して、看護師はやらない覚悟を決めていたので全然違った進路になったけど。


看護師から離れて医師を人生のゴールに決めようと思っていましたが、簡単に折れましたし、看護師に戻ってしまいましたね。

二度と看護師以外の医療従事者を目指そうとは思わないでしょう。


それだけやっぱり看護師という職業をすることに満足や充足を得てしまっている自分がいたということなのでしょう。


最初からずっとやりたいことってわけではなかったんですが、働いたらやると楽しい職業だったんです。


振り出しに戻りました。


今は精神科単科病院で働いていますが、部署自体は終末期です。



精神科特有の独特の雰囲気があります。


人それぞれだとは思いますが、
僕は
これまで僕が仕事をする上で一番自分が大切にしているものは〝患者・患者家族の意向、思い〟です。


何を一番重視しながら仕事を回しているかというのは病院によって違うものなんだと思います。


今の職場は、その〝僕が一番大切にしているもの〟を一番大切にして仕事を回している職場なのです。


精神科って偏見も多いかと思いますが、正直に言うと

精神科単科病院よりも総合病院の患者さんの方が精神的に不安定な患者は非常に多いです。


僕も転職して驚いたことです。

そして、感染管理や皮膚排泄ケア等は総合病院より甘い部分はありますが、

身体状態は総合病院に入院している患者とそんなに変わらないのにも関わらず

状態が悪化しない、感染症を起こしにくい、褥瘡リスクが低い。


恐らく患者にかかるストレスが大きく関わっていると僕は思いました。

もはやここまでくるとそうとしか思えません。


変わらない身体レベルの患者が入院してて、今の職場の方が設備や管理が甘いのに状態悪化に至りづらい。

こちらの良いところは〝スタッフの態度〟です。


スタッフの態度や対応が良いところは人間関係が悪いだとかいうところもよく耳にしたりしますが、

マナーや礼儀等教育面でしっかりサポートしてる部分があるのか…。


今の職場でスタッフの態度が良い要因として考えられるのは

まず、働いてる職員のほとんどが
部長や師長等の管理職を(年齢的に)終えてから、それでも役職なしの看護師として、働いてるんです。

それだけ看護職に熱意がある人に患者思いじゃない方は見たことないです。


なので、そこら辺のスタッフよりも部長の方が年齢が若いです。


スタッフが経験年数も経験も豊富なので、心にも技術にも余裕があります。


総合病院では、ちょっとやそっとのことで
インシデントだの何だのヒステリックに騒いだり噂を立てたりはよくありますが、

ここに限ってはそんなことはありません。

総合病院では問題化されたり叩かれたりするようなことが「よくあることだよ」で終わり、そこからの解決策しか考えません。



患者がいくら経管栄養等を自己抜去しようとスタッフを殴ろうと
何一つ文句を言うスタッフも騒ぐスタッフも愚痴をこぼすスタッフもいません。


〝患者が嫌がることはしない〟が暗黙の了解です。


建前の就寝時間はありますが、
基本的に患者の就寝時間も患者が決めます。

決めますというか患者が寝れば起こさないし寝かせる、逆にこちらから寝かしつけることもしない。


抑制も基本しません。

自己抜去の激しい患者はスタッフが誰かしら見守りが必要な時だけ(自己抜去されたら困る状況の時だけ)見守りができるように時間や業務を回しています。



僕がここで働いているスタッフに対する全てにおいての不満が何もないんです(年齢層も経験も上すぎるしあるわけがないですよね)。

患者に対する態度も良く、患者の気持ちを尊重した声かけやケアを行っている、時間内に業務を終わらせる。


僕の仕事に対する価値観に非常に近い方の集まりです。


それでいて、患者とのケアを通じてスタッフ自身が我慢したりとかいうこともなく、

本当に苦しんでいるのは患者だと全員が認識しているのでもちろんそこまでのストレスもなく、スタッフ間も本当の意味で仲が良いです。

というか、これ程の年齢層で入院患者に対してイライラしてる程に心に余裕がないわけがないでしょうけども。


入職時は驚きましたがまるで家族の様。


そして〝スタッフも無理をしない〟を暗黙の了解で前提としているので、尚更余裕があります。


そうした気持ちで患者に接していると必然的に不穏な患者も少ないです。


先輩が言っていました。

「精神科の面白いところっていうのはこちらの接し方で患者さんが変化するところなのよ」と。

まさに、そうだなと最近日々実感させられています。


患者に苦痛を与える処置をしたら必ず謝ること、声をかけて了解を得てからケアに入ること、ケアをさせてもらったお礼を言うこと

当然のことですが、これだけで患者は全然変わります。


患者と看護師という全く違う立場かもしれませんが、
お互いが良い気分になると良い気分で病院生活を共有できます。



転職先はそういった病院です。



僕も前からそうでしたが、全員が定時に拘るので
必ず業務を定時で終わらせないといけないプレッシャーはありますが、
終われなくても怒られたことはありません。


終われなさそうだなと思うと先輩が手伝ってくださりますが、
僕はなるべく自分の経験を積みたいので任されてる仕事やそれ以外も自分で今はさせてもらった方が嬉しいのですが、


皆さんが定時で帰りたいのなら仕方ない…。


それくらいしか今は現場に不満はなく気を楽に働かせていただいてます。



けど、あまりにも業務を任せられる重さの大きくなるペースが早すぎるなと思うこの頃。