Netflix「スペンサーコンフィデンシャル」 | 感想亭備忘録

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新型コロナで外出自粛が続く中、スカッとする映画でも見ようかと見てみました。

 

マーク・ウォルバーグ主演で単純なバディ物のアクション映画、のはずだったんですが、どうも中途半端な感じになってしまっていました。

 

予告編などからなんとなく「BAD BOYS」的な能天気なアメリカンジョークを交わしながらド派手に暴れるもんだと思っていたのですが、そういう成分と警察内部の腐敗を暴く、というシリアスな部分があってその二つが上手く混じりきっていないような、というかそもそも内部調査の緊迫感と能天気なバディものってあまり相性良くないと思うんですよね。

 

結果として警察の腐敗を暴く物語にしてはその腐敗っぷり、犯罪行為が雑というかいい加減でよくわからず、痛快爽快なバイオレンスアクションとしてみるには、ド派手さや格好良さに欠ける、という帯に短したすきに長し状態になってしまっていました。

 

ただ全然面白くないわけではなく、コミカルなやり取りは面白いですし緊迫感のあるシチュエーションも楽しめました。もう少しどちらかに思い切って寄せてしまえば傑作とは言わないまでも佳作として評価できた気がします。

 

終わり方はシリーズ化できそうな、しそうな感じだったので、もし続編をやるなら見てみようかなあとは思います。