”美味い”の次はどう展開させる?「異世界居酒屋のぶ」WOWOWオリジナルドラマ | 感想亭備忘録

感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
願わくばたくさんの面白いコンテンツに出会えますように。

 

いわゆる異世界転生ものの亜種です。

ライトノベルや「小説家になろう」などの投稿サイトに雲霞の如く湧きいているあの異世界転生ものです。

 

「異世界転生もの」というジャンルをご存じない方に簡単に説明すると、大抵主人公は現代日本のさえないサラリーマンや学生で、何らかのアクシデント(一番多いのはトラックや電車に轢かれるパターン)で命を落とし、気が付いたら剣と魔法のファンタジー世界に転生しちゃってて、しかも無闇に能力が高かったり現代日本の知識(しかもかなり専門的で詳細な)を使って大活躍でヒーローになるという、まあそんなストーリーです。

 

その中でもこの「異世界居酒屋のぶ」は少し毛色が変わっていて、寂れた商店街の居酒屋の正面入り口がなぜか中世ヨーロッパ風の世界とつながってしまう、というもの(勝手口は現代日本につながってるっぽいです。)。

 

なので中世ヨーロッパ風の比較的貧しい人々が現代日本の居酒屋メニューを食べるというおかしなシチュエーションが生まれます。現実社会でも外国人が日本独自の料理を食べるとなれば反応に興味津々てことがあると思います。それの異世界版ってことで第1回は異世界の住人がビールや枝豆やおでんや若鳥の唐揚げを感動しながら食べる、ただそれだけのお話でした。

 

それはそれで面白かったんですが、この後どう展開させるのか。第1回を見た限りではあまり動きのない、ちょっと舞台劇のような作りだったので、動きを加えるのかこのままこのテイストで行くのか気になりました。いずれにせよまずまず面白かったので次回も期待します。

 

あ、一点だけ。ロバートの秋山さんのシーンは不要でした。面白くないです。しかもあれでは秋山さんがすべったように見えまず。脚本・演出がダメなせいで演者がつまらなく見えるのはかわいそうです。そこだけは改善するか完全になくすかしたほうがいいと思います。