新・生き残りのファイナンス~MBAでは分からないカネの話~

電話局って何ですか?新鮮な言い方。」と、ある時、20代の若手社会人が言いました。この言い方が、最近の若手には新鮮に感じるということが、筆者には発見でした。

それもそのはずで、彼らにとっては、物心付いた時には、電電公社は既にNTTだったのです。

経団連第4代会長・土光敏夫率いる「第二次臨時行政調査会(通称:土光臨調)」が発足したのが1981年(昭和56年)のことでした。

そして、小学生による「中曽根を泣かそうね」というダジャレを生んだ中曽根内閣時代に、土光臨調が提言した三公社民営化が実行に移されました。

そう、全ては「昭和の出来事」なのです。

あなたが成功者なら、「メザシ」と「神戸牛」のどちらを選びますか?ジューシーな「神戸牛」には、「メザシ」には無い美味しさがあります。しかし、贅沢には「下方硬直性」があることをお忘れなく!

ビジネスで成功を収めると、多くの場合、その人は金持ちになります。

金持ちになると、手に入れたお金を豪華な住宅や車、旅行、飲み食いなどの贅沢に使い、成功者としての日々を謳歌することができるようになります。

成功を志すやる気あふれるビジネスパーソンの皆さんの中にも、このような成功後のセレブな生活に憧れている方がおられるかもしれません。

経営者・土光敏夫の経歴を紐解くと、石川島播磨重工業や東芝の社長、経団連会長などを歴任した凄腕のビジネスリーダーであることがよく分かります。

しかし、そんな成功者・土光敏夫には、「メザシの土光さん」という異名が付けられていました。

このレベルの成功者なら、収入も高額だったはずですから、食事にもお金をかけられたはずですので、「メザシ」というよりかは、むしろ「神戸牛の土光さん」や「ミシュラン三つ星レストランの土光さん」なのではないかと思えてきます。

でも、この方の場合は、質素な生活を貫く「メザシの土光さん」だったのです。

無駄を排除し、日本を変えるための行政改革に執念を燃やした「ミスター合理化」は、自らの私生活においても「ミスター合理化」だったのかも知れません。

その合理化っぷりは、質素な食事以外にも、通勤には路線バスを使う、道具は本当に使えなくなるまで使うなど、かなり徹底していたようです。

しかも、多額の収入は、生活費を除いて学校に寄付していたというのですから驚きです。

あなたが、もし、起業・独立を志すやる気あふれるビジネスパーソンであるなら、当サイトではこの「メザシの土光方式」の生活を送ることをお勧めします。

決して「清貧」をお勧めしたいのではありません。

当サイトでは、ファイナンスの観点から、生き残りのための手段として「メザシの土光方式」の生活をお勧めします。

成功者が、思わぬ経済環境の変化などから、奈落の底に転落した例は幾らでもあります。転落の危機が訪れた時、あなたは一気にコストを下げられますか?様々なリスクに機敏に対応するには、贅沢は敵なのです。

バンジージャンプやスカイダイビングと違って、元成功者の転落には、予め用意された命綱もパラシュートもありません。だからこそ、落ちる前に予め対策をしっかりしておきましょう。

あなたが起業・独立を決断し、実際に起業家(アントレプレナー)としての第一歩を踏み始めたら、あなたの前にはもれなく5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満という起業・独立の現実が立ちはだかります。

起業・独立を果たした後、思っていたよりも早く、ある一定の成功を収める可能性もあることでしょう。

そのような、一時的な成功例も含めて、5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満の確率で、最後には殆ど淘汰されます。

この世界のあちこちにリスクという魔物は潜んでいて、一寸先は「闇(転落)」。これがハイリスクハイリターンのマーケットを駆け抜ける起業家(アントレプレナー)の世界です。

もし、あなたが転落したら、真っ先に諦めなければならないものは贅沢です。贅沢は無くても生きていけます。転落者となったあなたに、贅沢は要りません。迷わず、真っ先に切り捨ててください

しかしながら、この贅沢というものは大変な曲者です。頭では贅沢は無くても死なないし、止めた方がコスト面で圧倒的に有利と分かっていても、贅沢に慣れた方は、いざ、これまでよりもランクが下がる選択肢を前にした時、決断を躊躇してしまうのです。

東京の港区で、高級タワーマンションの高層階で東京タワーを見ながら暮らし、外出にはフェラーリを使っていた元成功者が、経営が傾いたのを機に、費用対効果を追求すべく、埼玉県の所沢市に引越し、手頃なマンションを借りて、中古の軽を愛車にする生活に切り替えようとしても、なかなか決断出来ないのです。

贅沢には「下方硬直性」があります。それが高額の固定費という刃となって、元成功者を苦しめるのです。

転落中の元成功者が、東京の港区高級タワーマンションを手放した後に引っ越した先が、同じ港区の賃貸の高級タワーマンションだったなどという笑えない話を聞いたことがあります。

しかし、転落によりキャッシュフローが逼迫する中で、港区の賃貸の高級タワーマンションに住むようなハイコストな生活を、いつまでも続けることなど困難です。この元成功者は、起業家(アントレプレナー)でありながら、ファイナンスの観点を度外視した、経営者にあるまじき非合理な選択を行ったと言えます。

「成功後のセレブな生活」の裏側には「下方硬直性」という罠が潜んでいます。この罠にはまった元成功者が犯罪を犯したなんて事件もあるのです。始めから無駄な贅沢をしない「メザシの土光方式」の生活を心掛ければ、何の問題も起こりません。

自己投資によって磨かれた有能な人物の「チーム」に、賢明な他人がメンバーとして加わってくれます。小さな成功で得たお金は、次の成功のための自己研鑽や人脈形成などにしっかりと投資しましょう!

バークシャー・ハサウェイを率いる投資家・ウォーレンバフェットさんは、世界的な大富豪であるにも関わらず、若い頃に買った「普通の家」に住み続けていると言います。しかも、その家はニューヨークなどの大都会の一等地にあるのではなく、生まれ育った地方都市にあるというのですから驚きです。

このウォーレンバフェットさんの家選びは、当サイトがお勧めする「メザシの土光方式」にも通じるものがあります。

成功者としての日々を謳歌するためであっても、余計なコストを掛けて、浪費している暇があったら、そのお金で、更に能力を磨き、人脈を形成し、新たな事業に挑戦するための「チーム」を作るなど、意味のあることに投資しましょう。

そうした方が、5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満という起業・独立の現実を乗り越えた先にある永続的な成功に近づくことができるというものです。

ウォーレンバフェットさんでさえ、当サイトがお勧めする「メザシの土光方式」に通じる選択をしておられるのですから、あなたがしない理由はありません。

ぜひ、あなたも「メザシの土光方式」の考え方を取り入れ、無駄を排除した骨太の起業家(アントレプレナー)メザシ(目指し)ましょう!

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