IQ120の口コミ

病院・鍼灸・整体等、八王子周辺のものをレビュー

ペパマリシールの評価

   

駄文シリーズ第十九弾

本日レビューするのは「ペーパーマリオ スーパーシール」
クソゲーとして名高い本作だが、実際そこまで酷かったのか、私がプレイした感想。

良い点

コストパフォーマンス

クソゲーとして認知されているため、中古で買おうとするとかなり安く、2018年現在は700円。その値段で買えば、払った金額以上には十分に楽しめる。

悪い点

ユーザーを誤解させた

一番の問題はここだろう。どういう言うことか詳しく説明していこう。
私が初めてこのゲームを知ったのは、任天堂ダイレクトの動画をニコニコで見た時。ペーパーマリオシリーズの最新作が3DSで発売するというのを見て、面白そうだと期待した。動画に流れているコメントの大半も、私が思っていることと同じようなものだった。
まずここで認識のズレが生じている。
ペーパーマリオシリーズとは何なのかと言う所だが、それが人によって違うのだ。
小学生の頃からリアルタイムでマリオストーリー・ペーパーマリオRPGとプレイしてきた私にとって、その次のスーパーペーパーマリオは亜種で、ペーパーマリオシリーズというものは、基本的にRPGだと思っている。
なので、一度スーパーペーパーマリオというアクションアドベンチャーを挟んだが、スーパーシールはマリスト系のRPGだと思っていた。実際にダイレクトの動画を見た感じもマリストに近かった。きっと他の多くのシリーズファンも同じことを思ったのだろう。
しかし、いざ発売日に買ってプレイしてみたら、全くの別物だった。
これは誰が悪いのだろうか。
公式サイトからスーパーシールのゲームジャンルを確認して欲しい。シールバトルアドベンチャーと書いている。どこにもRPGとは書いていないのだ。
それを、RPGを前提とした批判でクソゲー認定するのは、果たして正しいことなのだろうか。

本作にはFP(フラワーポイント。一般的なロープレでいうMP)がなく、攻撃は全てシールという使い捨てのアイテムで行う。仲間もいない。経験値もない。
しかし、マリオストーリー・ペーパーマリオRPGであったものがなくなっているからクソゲーだというのはおかしい。
本作はアドベンチャーゲームであって、戦闘がマリスト系に似ているだけで、ロープレではない。
例えば、経験値がないからザコ敵と戦闘する意味がないという批判は、じゃあゼルダはどうなんだという話だ。エンカウント方式で、戦闘がRPG風だからといって、必ずしもザコ敵と戦うメリットがなければいけないということはないだろう。

要するに、多くのユーザーにRPGではないものをRPGだと思わせて買わせてしまったのは、広報の責任であって、この理由によりゲームそのものが悪いと決めつけるのは良くないということを私は言いたい。

謎解きが不親切

さて、じゃあアドベンチャーゲームとして評価するとしても、決して質が高いとは言えない。
まず、謎解き関連の不親切さが目立つ。
本作ではペパライズという機能を使って、マップ上の怪しい場所にシールを貼って仕掛けを解く場面が多いが、謎解き自体が分かりづらく例えば竜巻に対して掃除機のシールを使わなければいけないとか、自力で思いつくのがかなり難しいし。
思いつかなければ当然総当たりとなるが、間違って使ったシールはなくなるので、今後そのシールが必要になったら、前のステージまで取りに戻らなければいけなくなる。
ラスボス戦は特に酷く、攻略情報がなければ、クッパと戦うが必要なシールがないので一度取りに戻る、取ってきたシールを使って攻撃するとクッパが第2段階になる、またそこで新たなシールが必要となるが持ってないので取りに戻る、これを最終段階まで繰り返さなければならない。
私はワールド2の段階で、自分で考えてプレイするのが面倒くさくなり、攻略サイトを見ながらクリアした。
逆に攻略情報を片手にプレイすると、サクサク進んでまあまあ面白かった。

ストーリーが短い

このゲームはステージクリア型のアドベンチャーで、ワールドが6まであり、それぞれにステージが、6,5,12,6,6,3とあるのだが、少々短い。ワールド3なんかは12ステージもあっても、会話イベントだけで終わったりするステージもあるし、ワールド6もステージ1は短いイベントだけだったりと、全体的にボリューム不足。
試行錯誤しながら進めば、上で述べたように謎解きが不親切なこともあって、考えるのにも時間がかかり、行ったり戻ったりで時間がかかり、プレイ時間はそれなりに長くなるが、それでもやはり短いと言える。

まとめ

マリオストーリー系列としてではなく、これ単体でアドベンチャーゲームとして評価するなら、口が裂けても出来が良いとは言えないにせよ、クソゲーと言うほどではない。
中古で数百円で買って、攻略情報を見ながら全クリしたら、同じ金額で遊べる楽しさの質と時間の長さで考えてば、それなりに良いほうだとは思う。
新品で買った人はご愁傷様。
もしも最初からこうなることが分かっていて、ユーザーを騙すつもりで、あのようなダイレクトの動画を作って宣伝したと言うのであれば、非常に悪質だが、多分結果としてそうなってしまっただけだろう。
次はマリオストーリー・ペーパーマリオRPGの正統な続編を期待する。

adtes




 - ゲームレビュー