すいません、更新が遅くなりました。
今回は3回目です。
これまでの記事はこちらです。
1ゲームも取れず
予選リーグ2試合目。
4年生くらいの男の子。
1試合目の相手ほど強くありませんが、試合慣れはしている感じです。
もちろんレゴよりは全然上手。
1試合目で学んだフィッチでサービスを選びます。
というか、レゴが当てたので、当てた方がサービスだと思い込んでいます。
レゴのサービスで試合が始まります。
サーブがまったくと言っていいほど入りません。
ダブルフォルト何発やったんだろうかという具合です。
これが試合の緊張感なのでしょうね。
クラブ内の友達同士の試合では体験できないこの緊張感。
この頃はまだ羽子板サーブに毛が生えたようなものでした。。
それでも入らない。
そして相手のサーブもリターンできません。
1試合目と同じような展開。
あっとう間に0-6で終了
この試合の収穫はカウントコールができたことです。
数回、間違えましたが、相手の子に修正してもらっていました。
これができただけで上出来です。
そして続く3試合目。
4年生くらいの女の子。
やっとサーブが入るようになってきました。
そしてリターンもできるようになってきました。
するとちょっとラリーができるようになりました。
やっとテニスの試合っぽくなってきました。
しかしレゴのミスの方が断然多いです。
それでもレゴの表情が少し良くなってきているのがわかりました。
「俺テニスの試合ができてる」っていう感じでしょうか。
結果は0-6。
結局予選リーグ3試合で1ゲームも取れませんでした。
それでも1試合目の悲惨な状況に比べたら、3試合目はかなりマシになったと思います。
レゴはそれほど気にしてない様子。
差が歴然としていたので悔しいとすら思わなかったのかもしれません。
初勝利
1ゲームも取れずに予選4位。
4位の順位別トーナメントに進みます。
みんな小さい。
明らかに1年生、2年生です。
レゴの1回戦の相手。
この中でも断トツに小さい女の子。
でもウェアがバッチリ決まっていて、試合にも慣れている様子。
今となっては、テニスは年の差ではなく、経験の差ということは十分に承知。
経験豊富な小さい小学生が、まだ経験の浅い大きい中学生に勝つなんて当たり前の世界。
でもこの頃、私はそんな常識を一切知りません。
こんな小さい子と試合をすること自体が驚きでした。
レゴのサービスから始まりました。
女の子はしっかりリターンを返してきます。
レゴはちょっとロブっぽいボールで返します。
このコートはハード。
ボールがかなり弾みます。
そうすると身長が低い女の子はなかなか返すことができません。
力もないのでボールがネットに届かないのです。
この女の子、サーブがとても上手。
スライスサーブにレゴがなかなか対応できません。
今思い出しても見事です。
お互いキープが続きます。
レベルはどうあれ、見ごたえはあります。
レゴも必死にボールを追いかけています。
そして5-5まできます。
レゴに運がありました。
この大会は6ゲーム先取。
なのでレゴがサービスをキープできれば勝利。
と思った矢先。
レゴのサーブが入らなくなります。
完全に勝ちを意識しています。
まだ野球脳だった私は、あと1人が打ち取れないピッチャーみたいだなって思ってました。
ダブルフォルトを2つ続けます。
でもそこから山なりの羽子板サーブでボールをなんとか入れていきます。
そして4ポイント連取。
レゴ
草トー
初勝利です!
相手の年齢が・・・
めっちゃ喜んで戻ってきたレゴ。
これまでのジュニア選手生活の中で、試合に勝ってあれほど喜んだ姿は見たことがないです。
相手のお父さんが挨拶に来てくれました。
私は年齢を尋ねました。
「5歳です」
え・・・
「幼稚園の年長です」
ええーーーーー
あの時の衝撃は絶対に忘れません。
今でもあの光景をすぐに思い出します。
そしてお父さんの顔も。
低く見積もっても小1だと思っていたのですが。
そのさらに下でした。
レゴが草トーに積極的に出るようになってから、この女の子はよく一緒になることが多かったです。
そこでこのお父さんとも話をするようになりました。
年の離れたお姉ちゃんがいて、このお姉ちゃんは関東大会常連の選手。
物心ついた時から家族でテニスをしていたそうです。
上手なわけです。
このお父さんは娘さんが勝っても負けても褒めていました。
そして大会で一緒になった時は、レゴのこともよく褒めてくれました。
やっぱり小さな頃から厳しい試合に出させ、さらに強い子に育てるためには「褒める」ということが大切なのでしょう。
このお父さんから学びました。
でもなかなかそれが実践できないんですけどねえ。
人間の器の違いですかね(笑)
草トー初勝利の相手は幼稚園生の女の子。
でもレゴは相手が幼稚園生だとわかっても喜んでいました。
きっとテニスの楽しさと勝つ喜びをこの試合で初めて得たのだと思います。
競技テニスの道への第一歩だったのではないかなと思います。
まだこの大会の話は続きます(ながっ!)
その4でまたお会いましょう。