定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 86 - 冬の風物詩、チャールイ(2019年10月5日/35日め)
2019年10月5日 ホアンキエム湖近くのお店で見つけたTシャツ。
【閲覧注意】
今回は、ちょっとコワい食べ物のお話です。
10月5日
土曜日です。
仕事がお休みなので、
朝から、旧市街に出かけました。
自宅近くのお店。朝ごはんの風景です。おばあちゃんが、孫に、自分のお粥を食べさせているところでした。「子どもと同じスプーンで食べてはだめ」とか、この国には関係ないですね。笑
バスに乗り、「東河門前」で下車。とりあえず、歩きます。
バスのチケット売り場。自分は乗らず、送ってほしい荷物だけを持ち込む人も多いようです。
おいしそうな鶏の丸焼きをたくさんつるしているお店。毎回、通るたびに気になっていましたが…。
この日、ついに発見! 店内で作っているのではなく、どこかから大量に運び込んでいました。このお店では、それを売っているだけ。なあんだ。ちょっとがっかり。
ほどなく、東河門に到着。奥に見えているのが、東河門です。
東河門の正面です。
この日は、東河門前で、熱心にスケッチしている人たちが…。
ハノイで、スケッチフェスティバルが開催されていたようです。香港やシンガポールから、たくさんの人がやってきていました。
そして、東河門をくぐって反対側に出たところで、見つけたお店。揚げ物がおいしそうです。
揚げ春巻きと、さつまあげのようなもの。丸い揚げボールも見えます。おいしそうだったので、ひとつ買って食べ歩きしようかと思ったのですが、結局やめました。やめて、本当によかった。
このときのことを、すっかり忘れていたのですが、
その後、私の夫と長女がハノイに来て、
ローさんに案内してもらっているとき、
同じものに出くわしました。
そして、ローさんの説明で、
初めて、それがなんであるかわかったのです。
サクサク、熱々の揚げ物、「チャールイ(cha ruoi)」です。
ハノイで人気の、冬の味覚です。
ボールに入った生地のようなものを、お玉ですくって、油で揚げています。この生地の正体はなにかと言うと…。(2019年10月21日)
これです。(以下、画像をお借りしました。私は、コワくて撮れませんでした。笑)
ハンバーグのような形をしたチャールイには、
豚肉、卵、ディルの生葉、かんきつ類の皮、それに、
山盛りのゴカイが入っています。
さつま揚げの場合、ゴカイをみじん切りにして、
卵とまぜて揚げるそうです。
ベトナム北部では、屋台で売られていたり、
家庭で手作りしたりしてよく食べられているそうです。
10月や11月になって気温が下がると、
この地域の農地は、大量のゴカイであふれます。
右がゴカイ。左側が、ゴカイでできたハンバーグ、チャールイ。鉄板で焼いたり、油で揚げたりして食べます。
はい。できあがりです。この「軽食」は、1個100円くらいで販売されています。
東河門の横で、ブンといっしょに食べる女性。
これは、10月5日に、MIYOが撮った写真です。重要な遺跡である東河門でごはん食べているのがおかしくて撮ったのですが、このときは、まさかチャールイを食べているとは気づきませんでした。笑
いやはや。
まさか、こんなものを食べる人がいるとは…。
幸い、私が暮らしていた家では、
タムさんもローさんも、
「あれを食べる勇気がない。」
と言っていました。
でも、タムさんの妹、ハンさんは違います。
ハンさんとご主人は、チャールイが大好物で、
この時期になると、夢中で食べるそうです。
ハノイに住んでみて、食べられなかったもの。
①孵化直前の卵で作った、ビトロン
②田ウナギの春雨スープ麺
そして、最後は、コレでした。
③ゴカイで作ったチャールイ
最後のが、いちばん強烈でしたね。(苦笑)
私、ローさんに言いましたもの。
「もしも、この家でこれを出したら、
私はすぐに日本に帰ります。」
って。笑
ゴカイはこの他、
濃厚なキャラメルソースで煮込んだり、
ハーブとあえたり、
トウガラシを混ぜて香辛料にしたりして食されるとか…。
たんぱく質が豊富で、おいしいそうですよ。
10月と11月にしか食べられない、
ハノイの冬の風物詩、チャールイ。
勇気のある方、お試しください。
(つづく)