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今日はイタリアの中学三年生の”卒業試験”があったらしい。お昼の授業のNさんは中学三年生のお子さんを持つお母さんで、授業の開口一発目が「今日は緊張しています」真顔と言うから何かと思ったら、午後のお子さんの試験のためだそうだ。汗

イタリアの中学三年生は”licenza media"と言われる試験を受けなければならないが、高校卒業資格の”diploma superiore"、国家試験の”maturità"よりは軽いものである。

この”Maturità”に関して言うと、言葉は”maturo" つまり”熟した”=”大人”を示すものであり、これに受かれば大人の仲間入りが認められることになる。だから試験の内容は学校教科以上に現在の世界のあり方といったような問題もテーマにされる。それに答えられてこそ、大人というわけだ。ニコニコ

その為かどうかは分からないが、イタリアの高校生は言うことが大人びているように思う。もちろん若さゆえの突っ走り感はあるが普通に時事問題なども話せるし、むしろ疲れた大人よりもそういう話題に乗ってくるかもしれない。

それに比べればやっぱり中学卒業資格なんてお遊びみたいなものだろうが、それでも今年の卒業生は初めてオンラインでそれを受けなければならず、戸惑いもあったようだ。

オンラインで行われる卒業試験では、前もって自分でテーマを決めてそれについて作文を提出したらしい。テーマは自由だが、数学、歴史、音楽、イタリア語などの学科の内容を全て含むように考えなければならいそうだ。
大人が考えてもなんか難しそう・・・・・


で、ここからが本題なんだけど。


イタリアではこの作文はほぼ全員の生徒が親がやったものを提出しているらしい。



この状況はNさんの学校のことなので他校は分からないが、私が「自力で作文を書く子供はいないんですか?」と尋ねたところ、

「殆どいない・・・けど、私の姪っ子のクラスの子で一人いたらしい」

その子については、

「Aちゃんはお母さんが作文を手伝わなかったんですって!びっくりね!」
(響きとしては、可哀想ね・・・に近いような・・・あせる


という噂ばなしになっているほどだ、と言うのだからよっぽど珍しいのだろう。


しかも、先生たちもこの公然の秘密を普通に受け止めているらしい。


なんという教育方針・・・タラー親たちも、自分のやっていることが全く我が子のためになってないと分からないんだろうか。まあ、先生も、子供が書こうと親が書こうとお構いなし、なのであれば親が書いた、より”素晴らしい”文の方が得点がよくなる、と言うことだろうか・・・

イタリアでは学校から出る宿題の量が半端ないので父兄はそれを手伝うのが当たり前のようになっている。私は実際に目にしたことはないが、いろいろと話を聞くと宿題は親子の共同作業前提、というように思えてくる。


その延長での試験の代筆。
そしてそれが公然とまかり通っているという事実。


なんだかなー。キョロキョロ


聞けばNさんが子供の頃の学校では親が手伝うことはなかったというから、現在イタリアは本当に お子様様 なんだろうと思う。

親が提出する作文を検閲する教師・・・・・ほんっと、よくわかんないわ。バイバイ