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デモ、というと日本ではどんなものを思い浮かべるだろうか。そもそも、私の記憶では渋谷などの繁華街で昼間に行われるものというイメージがある。最近の様子は知らないが、私が住んでいた頃は、そもそもデモ自体がとても稀だったような気がする。
イタリアでは、デモをすることは国民の権利でありそれを行使しない手はない、という雰囲気がある。何か社会的な事件(最近だと、アメリカの黒人差別も)が起こるたびに、このフィレンツェという小都市でもデモが起こる。
デモのやり方はだいたいが”行進”式。バンにスピーカーを積んで大音量で音楽を流しながら、旗を持った人たちがメッセージカードなどをぶら下げてその主張を叫びながら練り歩く。
当然だがそれは人の多い中心地で行われるので、ほとんどがうちの近くで行われることになる。ちょっと買い物に出た時に遭遇して前に進めなくなったり、広場が占拠されていたり・・・。
私はどんな主張であっても基本的に集まってデモをする、という行為が好きではないので内容に関わらずこれを見聞きすると嫌な感じになるが、まあそれでも昼間であれば「またやってるな」ぐらいでスルーしていた。
ところが、昨日はなんと夜の22時30分にまさにうちの窓の真下に宣伝カーが止まって、
大音量で”怒り系ラップミュージック”を流し、共産党の赤旗を振り回す輩が集結していた。
何事か
と思って窓から覗くと、後ろにはしっかりと警察の誘導車がいる。つまり、通常の昼間のデモと同じくしっかりと管理された上で行われているということだ。
夜の10時半て、静かに過ごしたい人もいるだろう。(←それは私)確かにこの近隣は住民より店やバーなどが多い地区だが、もちろん住んでいる人もいれば、寝ている人もいるかもしれない。そこにいきなりこの大音量で、破壊的な歌詞のラップミュージックを流されるのはほんっとに迷惑でしかないんだけど。
15分くらいで立ち退いたのはやはり警察の監視下でやっている恩恵だろう。野放しだったらきっと朝まで占拠していたに違いない。アイツラ。
個人の主張はどんなものであれ聞く価値があると思うが、こういった集団行動でうるさいのは本当に嫌。こんなことをして自分たちの主張に賛同する人が増えると思うのだろうか。
でも、イタリア人の連れ合いはこういうことにはものすごく理解がある。(彼自身はデモをする人達とは距離をおきたいと思っているにも関わらず)というか、やはりイタリアの文化ではデモは良いことなのだろう。留学にきたばかりの頃も、デモが煩くて嫌だ、という話を友人のイタリア人に話したら、「いかにデモが大切なことか」と言い聞かされたっけ。
この件は、やはり一生理解できないイタリアのメンタリティーかと思う。