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9月になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。前回の更新から1ヶ月経ってしまいました・・私の夏は
あっ
という間に過ぎ去って行きましたが、9月の声を聞くと同時にフィレンツェも涼しくなり、たった2週間前の夏休みの記憶さえ遠い彼方へ・・。
でも一応、私が行ったシチリア南東部のお話しを書きたいと思います。
今年私たちが訪れたのは、シチリアの南、ラグーサ、シクリ、シラクーサ、モディカ、ノートといった街と周辺の海です。シチリアと言えばマフィア、マフィアと言えばシチリアですが、別に怖いことはなく、ただただ暑かった・・いや、もちろんとても綺麗でした。
日本でも有名なブランドの Dolce & Gabbana はシチリア出身ですが、あの独特な色使いやセンスは何も彼らだけのものではなく、シチリアにはあのセンス、あの色使いが普通に溢れているんだな・・と分かりました。街ゆく人のファッションから、お店の内装、芸術作品の色は全て彼の地の太陽と自然が生み出す色に影響を受けているんですね。
プールかと思うほどの透明度の高い海、色とりどりのフルーツや野菜や花たちが直角の太陽光に照らされて一段と輝きます。一見するとギリシャの島と似ている感じですが、一番の違いはこのセンスかもしれません。
イタリア人はやっぱり美しいものを愛する国民なのだ、と分かります。
もちろん魚介類の新鮮さも素晴らしく、正直なところ日本以外で初めて生魚が本当に美味しいと思える場所かもしれません。
(ま、とは言っても私は肉派なので魚好きの連れ合いほどは感激しませんが)
今年はCovidの影響で、イタリア人も”旅行は国内で”という人が多かったので、その行先としてトップ3に入ったシチリア。どこへ行っても人が多く、夕食のレストランは人気店だと2、3日前に予約しなければ食べられない状態でした。
去年同じ場所に旅行した同僚曰く、普段はそんなことはないとのこと。お店の人たちも思わぬ大勢の観光客にちょっと戸惑いを見せていました。ただ、急激に増えた客に対して対応しきれない彼らの対応策は、
対応しない
ということで、ジェラートやに入ったはいいものの(夜の10時)40分経っても注文を取りにこない、という・・・まあ何も言わずに退店しましたがね。
そんな時でも、街ゆく人々を眺めながらぼーっと過ごして、「まー、仕方がないから店を変えようか」と、1ミリも腹を立てるわけでもなく(呆れたけど)過ごせるところがバカンスの良いところでしょう。
え?私には無理?
まあ、日本の常識からすると”無理”以前にあり得ない話かもしれませんが。
そんなこんなで、最後にいくつかまとめてお写真を。
ノート街の教会
Testa di moro
ジェラートを挟んだブリオッシュ
Modica