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トスカーナがレッドゾーンになり、クリスマス前クリスマスツリーだというのに街の中心には人はまばら。生活に必要なものしか実店舗では変えないという規則から、お店はあいていても一部の商品の棚には貼り紙がしてあって買えないショボーンことになっているという、なんだか変な状態である。

私は日本帰国から2週間が過ぎたので晴れて自由の身・・・だけれども、そんな状況なので相変わらず出歩かない日々が続くことになりそうだ。

今年の春は完全ロックダウンのせいで、春という季節を体感できなかったが(気がついたら暑くなってた・・)その時でも、いやそんな時だからこそ自然は美しく、日に日に長くなる一日の光を窓越しに眺めていた。そして今の季節はクリスマス。毎年の風物詩である広場でのクリスマスマーケットももちろんないし、ということはそこで売っている毎年同じだけど見ると落ち着く、北イタリアやドイツの物産展もないんだ・・・ショボーン

つくづく、季節ってそういう商業的なイベントで強く体感しているのだな、と実感する。

いつも11月は日本に留学フェアで行き、帰ってくるとイルミネーションが始まるというパターンなのだが今回はうちに閉じこもっている間にフィレンツェはクリスマス真っ盛りになった。





家族や友達で集まることができるかも分からず、手渡しできるのかどうかも分からないプレゼント、そしてそのためのウィンドーショッピングさえできない今、こんな時でもやはり時計の針は確実に周り、きっちりと日ごとに寒くなり、イルミネーションは輝く。

こういう、娯楽のない生活でも私が平常心なのはきっと、私の幼少期はいつもこんな感じだったからじゃないかと思う。うちには娯楽という概念がなかった。小学生の頃は9時前に寝なければならなかったし、家族で旅行とかお出かけということもありえない雰囲気だったし、私は毎日ピアノを練習しなければならなくて外に行く時間はなかったし・・・

私の中での楽しみは必然と自分一人でできることだけだった。

だから今も一緒で、本を読んだりオンラインで教養講座を受けたりしている。全然ストレスにならないし、なんなら”それが社会的に許容されている”ことに安心感を覚えさえする。

でも、大人になってから娯楽ということを知った私はやはりこの状況は寂しいな、と思う。そして、寂しいな、と思えている自分が嬉しかったりする。

どんなに世間で一般的に言われていることがあっても自分の世界はそれとは別。
素敵な時間をお過ごしください。