おはようございます、南塚納慧です。


3月初旬、コロナの話題が日常になる少し前、在日外国人(主に中国)の方への差別が少しニュースになっていた頃。

教室に、しっかりとマスクをしながら恐る恐るでいらした親子さんがいらっしゃいました。

日本語が全く話せず、差し出された翻訳機から、中国人の方であることがわかりましたが、急なことで最初は意味がよくわかりませんでした。

でも一生懸命、翻訳機を通して会話をして私が把握できたこととしては、日本に移住してきた方であること、お子さんに中国にいた頃にさせてあげていた習い事やそれ以外でも興味のある習い事をさせてあげられる場所を探していること、でした。

その時点で、教室ではコロナ対策として、3月中は新規の体験を受け入れない方針としていたため、その旨を伝えると、4月入ってすぐを希望されました。

4月時点でどうなっているのかその時は判断できなかったものの、コロナ関係なく、体験予約をしてもいらっしゃらない方もいるし(特に先の日程になった方に少なくない)、その場ではとりあえず…で約束をしました。

それでもいらっしゃったなら、どうにか受け入れられる方法(言葉が通じないことが主ですが、この時期なので他の生徒さんたちとの間に摩擦が起きないようにということも)を考えないといけないな、と考えながら約束の日を控えていました。



実際、その約束した日。

約束通りいらしてくれました。

ただ、お母様お一人で。

どうしたのだろう?と対面したところ、あらかじめ翻訳済の文章を見せてくれました。

日中両政府からの自宅待機要請により外に出られなくなったこと、日本人に迷惑をかけてはいけないと言われていること、が書かれていました。

ひたすら頭を下げられ、体験をお願いしたのに申し訳ない、と。
でも先生に迷惑をかけられないから、と。

(※基本的に外に出てらっしゃらないはずですが、連絡先交換をしていなかったのと、言葉の問題があって、対面しなければ伝えられないから、隠れるようにいらしてくださった。
そのまま来なくていわゆるすっぽかしでもよかったのに。)


その、「日本人に迷惑をかけてはいけない」という言葉に、非常に悲しくなりました。

ただでさえ、日本はまだ、在日外国人の方々の存在は多くなくて、また、アジア圏の方々、特に中韓に関しては、日本の歴史的な課題もあって、どうしてもぎこちなさを禁じ得ないところがあります。

確かに国同士では解決できていない問題があったりしますが、それはあくまで政治的な話であって、個々の、まして今を生きる方々にとっては、関係のないところ。


その方はひたすら謝罪の雰囲気で、私がそれを悲しく感じて(なんだったらむしろこちらこそ申し訳ない気持ちになって)黙って聞いているのを、言葉が通じなくて理解できていないと思われたのか、何度も言葉を変えて翻訳機通して説明しようとされました。

それで、翻訳機を貸して欲しいと身振りで伝えて、私はその時悲しくてうまく言葉が出なかったから、「今日来てくれるのを待っていた」こと、「お子さんは元気?」ということ、伝えました。

その瞬間ホッとされたのがわかって、その後は、言葉はいらなかったです。

ほぼ言葉なしでしたが、お互いなんとなくで、とりあえず次はまた1ヶ月後に、と約束しました。

延長された休校期限明け。

もちろんまだその時にどうなっているかわからないけど。。


「今、日本語を一生懸命勉強してるから、次会う時はもう少し話せると思う」と仰ったことが、こんな中でのポジティブな話題になりました。

私も英語は少し理解できますが(理解できる程度)、中国語は大学の第二外国語で取ったものの、全くだったなぁ。

実際いらしてくださるようになったら、中国語教えてもらおうかしら…おねがい

早く、そうなって欲しいです。




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