おはようございます、南塚納慧です。

 
 
とある女の子の物語。
 

 
 
彼女はとても不器用で、大学を卒業するのもバタバタだったし、就職もなかなか思うようにいかず。。
 
それでも、ネガティブな気持ちに自らを置かないように走っている。
 
 
彼女の夢はプロの役者になること。
 
学生演劇で役をすることとプロの役者とは違う。
 
わかってはいるはずだけど、社会人になりきれていない彼女にはまだまだ実感とまではいかないようだ。
 
 
芸の道を仕事にするとは思っていなかった私だけれど、一応プロの立場として、私が今時点の彼女にアドバイスできることとしてはこれかなと思い、「とにかく現場を踏みなさい」「とにかく経験をしなさい」と説いている。
 
「だけど…」踏める現場を掴む術も探す方向も知らなくて立ち往生していた。
 
 
計ったように、PV制作の仕事を会社として引き受けることとなった。
 
制作部メンバーが描いてくれた絵コンテを見て、誰をキャスティングするか悩んだ。
 
見栄えでいくか?演技力でいくか?リアリティでいくか?
 
 
最終、スケジューリングの兼ね合いで選んだと伝えたけれど、それも結果論。
 
 
彼女が私の教室と会社に熱心に通っていることを、私は見て見ぬ振りをして見ているから。
 
「足繁く通う」というのは根性論的で今の若い子たちは無駄なことと嫌がるかもしれないけれど、少なくとも芸の道では必要なことと私は思う。
 
 
撮影の日、私はあえてスタジオを離れた。
 
現場に20代の子たちばかりを残して。
演じた彼女、監督役の男の子、カメラ役の女の子、ポワント指導やら衣装やらメイクやら裏方役の女の子。
 
これまた計ったかのように、普段起きないハプニングも起きた。
 
慌てて電話してきた彼女たちに、簡単にだけ対処の指示をして、あえて素っ気なく過ごした。
 
問題解決して無事撮影を終えた彼女たちは、自信と満足感に満たされているようだった。
 
 
普段私は、舞台に立つ時に、メインで頑張るのは演者であるけれど、舞台に立てるようにしてくださっている周囲の方々がどれだけいらっしゃるのか、それを感じて有難いことと感じて欲しいと思っている。
 
「この人たちがいてくださるから、私はここに立てているのだ」という経験。
 
その気持ちを無くしてしまった演者は、いつかそっぽを向かれる。
 
演者でなくても、周りの人に感謝できない大人になって欲しくない。
 
…と、生徒たちに向けて思っている。
 
 
感謝の気持ちを持つ人は、強いのよ。
 
きっと、誰かが手を差し伸べてくれるから。
 
 
 
 

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