58.3-61.6の1.59.9で勝ったのは、北村友一J騎乗のクロノジェネシスでした。
うーん、ここは福永JとルメールJがやり合って3.3秒も前傾になり、上り35.6が最速で且つ35秒台は一頭のみという、馬場を考えればかなりのハイペース持続力戦になりました。
この辺は逃げ馬を狙った身としては一番嫌な展開でしたが、ルメールJに簡単に勝たせる訳には行かないという心理も分かりますし、逃げた福永Jも5着に粘っている訳で、全てを否定することは出来ませんね。
△ クロノジェネシス
休み明けのぶっつけ本番もそうですが、馬が物凄い成長をした可能性も有り、読めない部分が多過ぎての評価落ちでしたが、この馬は全てプラスにした上に、違うユウイチJが展開的なアシストまでしてくれて完勝となりました。
ここまでこういう流れに強いというところは見せて無かったハズで、馬場も展開も向いたので過信は禁物ですが、このぐらいの距離ならかなりのレベルに来たのかもしれません。
〇 カレンブーケドール
あの位置で勝ちに行ったのか?という疑問は残りますが、クロノジェネシスが読めない部分があった以上、悪くはない騎乗だったのかな?と思います。
結果論ですが、クロノジェネシスに勝つには少なくてもクロノジェネシスより前にいないと馬キャラ的にも厳しかったと思いますし、その辺はやってみないと分からないとなりますが、もう少し前に居たらどうだったか?は気になりますね。
とは言え、高速馬場なら血統的には勝ち馬よりこちらに分がありそうですし、まだまだ勝負付けが済んだとは思えませんね。展開は良かったですが、馬場があまり向かなかった点は大きかったと思います。
△ シゲルピンクダイヤ
前走はイマイチのパフォーマンスでしたが、差しに軌道修正したらやはり最後の脚は見事でしたね。これでこの馬は差し馬としてやっていきそうですが、最後の最後で鈍ったのは事実なので、1800ぐらいまでならという印象です。
この馬は展開さえ向けば好走幅も広そうですが、展開一つとなると、やはり人気だとあまり上位に評価したなくないですかねw
◎ コントラチェック
ルメールJが乗ってここまで負ける以上、脆い逃げ馬なのは間違いないでしょう。ただし、こういうタイプは自分のペースで走れればあっさり巻き返す事も多いので、どこかで取り返したいですね。
☆ ダノンファンタジー
元々距離不安もありましたが、上り32秒台とかで勝つ馬に、この展開と馬場は厳しすぎましたね。スローペースならごまかせると思いましたが、ここは福永Jにやられました(苦笑)
☆ ビーチサンバ
このレースでやって欲しくは無かったですが、この展開と馬場を考えればパフォーマンスとしては優秀だと思っています。今後の陣営と福永Jがどう考えるか?で大きく別れそうですが、差し馬にはしない方が良いと思える内容は見せたと思うのですが・・・。
▲ エスポワール
この馬としては馬場の回復が速すぎましたねwエタリオウみたいに、前半流れるレースも全く向かないのでしょう。
その他全体
終わってみれば、春の実績馬が上位を独占しましたし、降級制度廃止の影響も今後出てきそうな感じでしたね。
今までは2勝クラス勝ちで通用していたとしたら、今後は3勝クラス勝ち負けぐらいが足切りになって来るかもしれません。
予想としてはイマイチでしたが、レースの中身は良かったと思いますし、やはり本質的にはスローからの瞬発力戦よりはこういうタフなレースの方が好きですね。
菊花賞は去年がクソみたいなレース内容でしたから、今年は最低限スタミナを問われて欲しいところ。出ないと、本当に長距離戦の存在価値が無くなってしまうと思います。
凱旋門賞を見た方は分かると思いますが、フィエールマンも惨敗。字面上は、菊花賞・天皇賞春を勝った馬ですが、ラップを見ればスタミナなんてほぼ問われていないレース。本気でスタミナ性能を見たいなら、阪神大賞典辺りで、ハロン12ぐらいで走るラピッドに付いて行ってラストの脚が残っているか?を確認するぐらいはやっても良いのでは?と思えますね。