「犯罪者」「幻夏」に続くシリーズ第三弾。

先に言っときます、めっちゃ面白かったです!!

 

渋谷のスクランブル交差点。

老人が空を指さして絶命する。

 

そんな中、興信所を営む鑓水と修司のもとに、老人が最期に空に何を見たのかを突き止めれば1000万円もの報酬を支払うという依頼が舞い込む。

 

一方、鑓水の友人で停職中の刑事・相馬は、姿を消した公安の刑事を探すよう命じられる。

 

やがてふたつの捜索が重なり、3人は真相を追ってある島にたどり着く。

誰が敵で誰が味方なのか。

島という閉鎖された空間の中で、鑓水たちは徐々に真相に近づいていく。

 

というお話。

情報を操作しようとする組織との現代の闘いの話なんだけど、

登場人物やその背景に戦争というものが色濃くあって、ある老人が言う言葉が印象的。

「常に小さな火から始まる。そして闘えるのは火が小さなうちだけ。大火となればもう誰にも、どうすることもできない」

鑓水が出会う老人たちはみんな、その悲しみと後悔をずっと抱えて生きていて、

だからこそ、またあんな風にならないように、火が小さいうちに消さなければならないと決意をするのよ。

 

特に島人たちとのやりとりに心を揺さぶられます。

情報は操作できるかもしれない。

でも、心の目で見て感じたものは操作できない。

そんなことを島人に教えられた気がします。

 

とにかくめちゃめちゃ面白くて、読み終わった後は興奮して眠れなかった。笑

ドラマ化されたらいいのになー

てことで、勝手にキャスティングしちゃいます!!

 

◆鑓水七雄⇒滝藤賢一

  他の人が書いてて大賛成やったけど、今回鑓水の生い立ちも知って余計にマッチするなと。

◆相馬亮介⇒大谷亮平

  マジメで正義感に溢れててガタイもいいイメージで。

◆繁藤修司⇒竜星涼

  バイクが似合いそうで、人の懐にさっと入るふわっとした笑顔も厳しい顔もハマるので。

◆山波孝也⇒眞島秀和

  マジメで周囲からの軋轢に一人で耐えていくイメージで。

◆鳥山浩⇒皆川猿時

  普段は気弱なのにカメラを持つと強気になるイメージで。

◆橋本譲⇒山内圭哉

  ちょっとアタオカ!?って思うくらい、ヤバい状況を楽しむキャラなので。