まさか、こんな形で人間椅子のライブを見ることになるとは思っていなかった。

本来ならツアー中で、弘前市のライブハウスにいる、予定だったが…新型コロナでやむなく中止と延期。

中止が決まってから、のスタジオでの生配信だったのだろう。音声トラブルで四十五分押し。

ライブでも、時間が押す事があるし、チャットで海外からの参加組へ向けて英語での通訳をお願いするなど、新参者にも優しい。

この配信が無料だったなんて、みんなライブに飢えている。

本当なら青森県弘前市のライブハウス「Mag net」で、閉店最後のバンドとして舞台に立つハズだった。

何故このライブハウスを知っているか、ここは弘前市で唯一のライブハウスとして観光名所にもなっている。

あと数年残っていたなら、観光パンフレットにはこう書かれていると想像する。

『弘前が誇る、ハードロックバンド「人間椅子」縁のライブハウス』

イカ天(バンドブームの火付け役)でメディア進出した後、東京と弘前を行き来して地道にバンド活動をしていた頃から。

ライブハウスの中でレコーディングしたアルバム曲から、本来なら弘前でやりたかっただろうな。

ちなみに和嶋慎治さんは、そのライブハウスでバイトしてた時期があって「バイト遅刻の常連」と、鈴木研一さんやナカジマノブさんに生配信中でも言われいた。

多分、この先もこのネタでいじられるな。

今回の閉店は、建物の老朽化に伴うもの。
この例を見ると、渋谷アピアを思い出す。

渋谷アピアも、建物の老朽化と街の再開発に伴い移転したが、思い出はあの土地ではないと、通る街並みや、長い横断歩道があり、その先にある「特別な場所」が、ライブハウス。

あの土地で、その場所でライブを打つ事に意義があり、こだわった選曲、準備だった全て。

ライブハウスって、特別な場所なんだよ。
近くて、打ち上げ花火のようで、賑やかだけど終わる時は桜のようにあっという間。

このご時世、何とかライブハウスを守る動きがある。



それぞれに、それぞれの戦いがある。
ライブ配信を利用した「無観客ライブ」もそうだ。

コンサートも自粛で相次ぐ中止で、裏方の仕事もない中で、声を上げるのだ。

今はネットの時代、存分に力を利用して先へと希望を繋げる。

私の戦い方で、書くことで動かす。