愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

羽生が昌磨に挑む! by 夕刊フジ

2019年02月16日 | 羽生結弦
19/02/13 zakzak 「フィギュアスケート世界選手権」羽生が昌磨に挑む! 紀平は女王ザギトワと対峙 3月20日開幕
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/190213/spo1902130005-n1.html

> 3月のフィギュアスケート世界選手権(20日開幕=さいたまスーパーアリーナ)へ向け、男子の宇野昌磨(21)が、背中を追い続けてきた冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)へ“決闘状"を突きつけた。
「いつまでも追いかけているだけでなく、追われることも考え、『やるぞ』というところでやる。そんな選手になりたい」

 羽生が欠場した「四大陸選手権」(米アナハイム)で、ここ1カ月余りで右足首を3度も捻挫する不運(*)、SP4位の出遅れを挽回。フリーで羽生の今季最高得点を塗り替え逆転優勝を飾った。

 たくましさを増した“万年2番手"に対し、羽生を指導するブライアン・オーサー・コーチ(57)は、右足首故障から復帰を目指している日本のエースが「世界選手権に照準を合わせて準備している」と明らかにした。
4回転ジャンプを跳んでいるかどうかなどの詳細は「トップシークレット」だが、「理学療法で回復している」。

 一方、女子では「四大陸」の公式練習で左手薬指亜脱臼を負い、SPは5位に沈んだものの、フリーをノーミスでまとめ、これまた逆転優勝を飾った紀平梨花(16)が、同い年のアリーナ・ザギトワ(ロシア)ら欧米の強豪と世界選手権で直接対決する。
ケガをものともしない精神力では日本勢が勝っているといえそうだ。

 (*) Jump着氷時に「回転不足」で降りてくれば、右足首の負担は増大し、怪我のリスクは、当然、高まる。


  どうでもいい記事ですが、タイトルを見て失笑してしまいましたね。皆さんも同じでしょう。

 なぜ 羽生結弦 [五輪2連覇ほかタイトル多数] が 宇野昌磨 [19 四大陸王者] に挑むのか?! 逆でしょう!  
日本語がおかしいですね。しかも、羽生結弦を名字で呼び、宇野昌磨は名前で呼ぶという、露骨な。(このレベルの記者が記事を書いているんですよ、日本のメディアは)

 宇野昌磨はその前に Nathan Chen に “三度の借り” を返してから、優勝したいと発言したほうがいいですね。

 彼は年下の選手に負け続けているのに、レベル上げもせず、ラスボス(羽生)に挑むみたいな・・。まあ、そんな感じです。

  確かにルール上、羽生がSP/FPとも大失敗し、宇野がクリーンに滑れば1位にはなる。 ただし、通史的な評価が変わるわけではない。

 以前にも書きましたが、『羽生が今すぐ引退(あるいは引退するまで負け続け)、宇野が自身が引退するまで全ての試合に勝ち続けたとしても、通史的な評価は変わらない』、これが現実です。


  おそらく、世界で羽生結弦の価値を理解していない、評価が一番低いのは、残念ながら母国である日本だと思いますね。
 
 ちょっと想像してみてください。羽生結弦がロシア生まれのロシア代表選手、あるいは米国生まれの米国代表選手であったなら、とんでもないことになっていたでしょうね! 

 この仮定は、「羽生結弦はフィギュアスケート史上最も偉大な選手か?」という問いに対する答えになるわけです。(この問い自体がナンセンスで、愚問だけど)

 エフゲニー・プルシェンコの方が偉大だ、というロシア人(いないと思うけど)には、「羽生がロシア生まれでロシア代表選手だったら同じ回答になるか」と聞いたらいい。
 (※メルドニウムの問題がある以上、メルドニウム禁止以前のロシア人選手の全ての記録は「!」アテンション付きの評価になるというのが、持論です)

 ディック・バトンの方が偉大だ、という米国人がいたら、「羽生が米国生まれで米国代表選手だったら同じ回答になるか」と聞いたらいい。

 この切り返しには、ぐうの音も出ないでしょう。


  フィギュアスケート競技[後半戦]のテレビ放映権を持っているフジサンケイグループのメディアが、自国選手を適切に評価、扱うことが出来ないというのは、何とも皮肉なものですね。
 (注:zakzakは産経新聞社が発行する「夕刊フジ」の公式サイト)

 (敬称略)