2019年11月24日。
久々に、トーハクこと東京国立博物館に行ってきました!
今回のお目当てはこちらの「文化財よ、永遠に」展。
タイトルでは「文化財」をうたっているものの、実際には
「9割が仏像。しかも、観たことのない仏像がいっぱいだった!」
と、仏像ファンたちの間では静かに盛り上がっていたこちらの展覧会。
仏像好きの端くれとして、行かねば。行かなければ・・・と思っていたものの、なかなか都合が付けられず。
会期終了間際になってようやく行くことができたのでしたが・・・・・・・・・・
いや、これはマジですごいです!
観たことの無い、素晴らしい仏像たちばかりがギュッと凝縮された空間でございました!
こちらは、文化財の維持・修復の費用を助成している「公益財団法人住友財団」の30周年を記念して、これまで助成対象となった文化財を紹介する・・・・といった趣旨の展示。
なので、今回こちらに集まった仏像たちは2007年の能登半島地震や、2011年の東日本大震災で被災したり、経年劣化で傷つき、朽ち果てる寸前だったものの、修復作業により見事に蘇った方々ばかり。
仏像展というと、全国的に有名な寺院だったり、名高い名僧たちが関係した仏像たちを中心に展示されるということがほとんどなので、出展される仏像たちも、国宝や重要文化財クラスの超有名な方々が中心・・・ということが多いのですが、今回は「修復作業により蘇った仏像」というテーマだけに、さまざまな地方から集まった、普段は一般公開されることのない仏像たちがメイン。
国宝や国の重要文化財と比べてしまうと、地味だったり素朴だったりという部分もありつつ、そこが逆に味わい深かったり、そのプリミティブな雰囲気が素敵だったり・・・で、到底見飽きることはないといったところ。
しかもこちらの方々は、傷んだり、破損したり・・・といった苦難を乗り越えて、美しく復活した仏像ばかりですから、そんな経験がまた新たな魅力を醸し出しているといった雰囲気。
この世にはまだ観ぬ素晴らしい仏像がたくさんいるのだなぁ・・・としみじみと感じることのできた、素晴らしい展覧会だったのでした。
というわけで、こちらの素晴らしい展覧会は今週末。
2019年12月1日まで!
仏像ファンはもちろん。
これまでに一度でも文化財に興味を持ったことのある方ならば、必ずしも心に突き刺さる何かがある展覧会。
この機会をぜひともお見逃しのないように!!!
と、仏像を堪能しつつ、ふと案内板を見ると、法隆寺宝物館では今日(11/24)まで「聖徳太子絵伝」が公開されているってよ!
嗚呼、聖徳太子絵伝。
かつては公開されるタイミングを見計らって、最低でも年に1回は観に来ていたほどに好きだったのですが、今回は全くのノーマーク。
そんな状況で久々に再会したこちらの作品は、これまで以上の魅力でもって僕に迫ってきたのでありました。
と、すっかり骨抜きになりつつ本館へと戻り、入口のすぐそばにある彫刻展示室に足を踏み入れてみれば、そこには見覚えのある美しき仏像の姿。
なんと!
室生寺の十一面観音さんと釈迦如来さんが展示されている!!!
こちらもすっかりノーマークだったものですから、再会できた喜びもまたひとしお。
そこから閉館までのあいだ、久々の逢瀬を楽しんだのでした。
ここのところ何かとバタバタしていて、仏像からちょっと離れた人生を送っていたわけですが、こうして久々に仏に浸かってみると、身体の細胞が浄化されたかのようなスッキリした気分。
人生いろいろあるけれど、なんとか時間を工面して、もっと仏像に寄り添った生活を送らなければなぁとしみじみ感じた、そんな一日でした。