能力(存在の付加価値)もまやかし(3) | Pure Enlightenment -本質的な覚醒-

Pure Enlightenment -本質的な覚醒-

『本質的に生きること』
__人間の究極のテーマでもある『本質的な生き方』と『本質としての覚醒(悟り)』について、ここではその初級編を気の向くままに綴っています。

たとえば、Aさんの提唱する観念に
Bさんが感化(自己同化)され影響を受けると、
Aさんの観念のフィルターを通して
Bさんは物事を捉えたり判断したり
という自己催眠状態になり、
そこに小さな集合意識が生まれます。
更に、Aさんの観念に
複数の人が同化すると、
集合意識により力を与えるようになり
集団催眠や洗脳状態が生まれます。


類は友を呼ぶといいますが、
あなたの体験に共感したり賛同する人、
あなたが共感したり賛同した他者、
どちらも同じような認知バイアスを
共有しているから賛同するし、
共感しているのです。


私のオーラの大きさに驚いていたとか、
オーラが光り輝いていると言われる
などと喧伝している人が居ますが、
それこそ自意識の誇示です。


あなたは特別な存在…
あなたの能力は特別…
能力のあるあなたは特別…
あなたは誰より魅力的…
などと何者かがあなたの耳元で
心地良い言葉を囁いても、
残念ながら そのような相対的な評価で
自分の適切な自己肯定感が上がる事はありません。


能力を身に付ける事で、
自分を特別な存在のように錯覚し、
自意識を肥大化する事も
本質との乖離が深まります。
相対的な比較意識は、
「私は特別である」というカリスマ願望や、
「私の師は凄い人である」という
他者に対するカリスマ依存を生み出し、
それが洗脳や盲目に繋がります。
そうなると偏った捉え方でしか
物事を見ることができなくなるため、
そこから抜け出すのはとても困難です。


あるマスターは悟ったと言う人や
精神世界を生業とする人の99.9%は偽物
だと厳しくもバッサリ言っていました。
そのマスターにとっての偽物の定義
には今回は触れませんが、
以前にも書いた魔境から抜けるのは
非常に困難であり、
精神世界という領域は、
それだけ道を踏み外しやすいことは
残念ながら間違いありません。


古から現在に至る様々な精神世界は、
思考、想念、祈り、瞑想、
テレパシー、エネルギーワーク、
チャネリング、チャクラ、オーラ
ヒーリング、透視、
霊能力、霊感、霊視、霊聴など…
精神世界というものは総体的に
エネルギー概念で成り立っています。
その概念の根底に有るのは相対性であり、
相対性の中に本質はないのです。


能力、才能、知識、魅力、評価などが
人間の存在に付加価値を与えると
信じ込ませているのはマインドであり、
人間が本質に目覚めた時、
そのようなものは邪魔になっていくでしょう。