●ほんとにあった怖い話 机の引き出しが勝手に開く。

 

 


このお話は、昨日のブログ(●勝手に引き出しが開くタンス)の続きです。
 

従って、昨日のブログ(https://ameblo.jp/hirosu/entry-12544485522.html


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

 

ある女性からの電話相談だったのですが、

 

彼女の家にあるタンスが、ちょっと不気味だと言うのです。

 

どこが不気味かと言うと、

 

朝起きて、タンスが置いてある畳の部屋に行ってみると、

 

タンスの引き出しが、5cmほど開いているそうなんです。

 

そんな事が月に3回ほどあるそうなのですが、

 

家族に聞いても、誰も引き出しなんか開けてないと言います。

 

毎回、決まって上の方の真ん中の引き出しが開いているのだという。

 

それも毎回決まって5cmくらい。

 

その引き出しには、ハンカチとかスカーフなどが入れてあり、

 

別に大して高価な物が入れてあるという訳でもなく、

 

また、小さい子供には手が届かない位置なので、

 

私でなければ、主人しか開けないはずなのですが、

 

主人は絶対開けてないと言うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


誰も開けたはずも無い引き出しが、

 

 

朝起きてみると、開いている時がたまにあると言うのです。

 

 

それも決まって5cmだけ。

 

 


そこで、現物だけでも見たいと思い、奥さんにそのタンスの写真を撮ってもらい、

 

 

ブログにアップしてもらいました。それが、下の様なタンスです。

 

 

着物用の桐(きり)のタンスです。

 

 

事情を聞くと、半年前にお義母さんが亡くなり、

 

 

御主人が形見分けとして、お義母さんが使っていたこの桐のタンスをもらったという。

 

 

 

 

桐のタンスの引き出しが開くという現象だが、

 

 

高品質の総ヒノキのタンスの場合、気密性が高いので、

 

 

1つの引き出しを閉めたら、上のタンスが開いたりするのはよくある事だが、

 

 

彼女の場合、全部の引き出しが閉まっているのを確認しても、

 

 

翌朝上の引き出しだけが開いている事が何度もあるというので、

 

 

これは霊現象の可能性があると思った。

 

 

霊現象の場合、その霊は通常その桐ダンスの持ち主の可能性が高い。

 

 

つまり、お義母さんの霊か、それ以前にその桐ダンスを使用していた人の霊である。

 

 

高価なタンスや家具の中古の場合、

 

 

希に前の所有者の霊や念が一緒に憑いている事がある。

 

 

そんな中古家具を買うと、今回の様に勝手に引き出しが開いたり、

 

 

音や声が聞こえたり、稀に位置が少し動いているという事もある。

 

 

 

 


そう言えば、テレビ番組の「ほんとにあった怖い話 2019」の

 

 

机と海」(出演:松本穂香、足立梨花)で、

 

中古の家具を買ったら、勝手に引き出しが開く。という話がありました。

 


話の内容は、

 

 

ある日、リサイクルショップを回ったら、ある机に一目ぼれして買ったという。

 

 

だがその翌日寝ていると、夜中に机がガタガタという物音がして驚いたという。

 

 

その後、彼女の身に不吉な事が次々に起きたり、金縛りにあったという。

 

 

更にその後、父親が突然、原因不明の体調不良で入院して、

 

 

弟が事故に遭い、彼女自身も突然の高熱を出すという事になる。

 

 

そして、ある晩、寝ていると、またガタガタと音がする。

 

 

しかも今度は、机の方から手が出てきて、彼女の足を引っ張られた。

 

 

翌朝、そんな悪夢を見たと思って起きるが、

 

 

実際に彼女の足に、謎の手形の跡が残っていたのだった。

 

 

そして、ある日帰宅すると、

 

 

閉めたはずの机の引き出しが開いていたのである。

 

 

 


そんなある日、ある人に相談すると、

 

 

その人は、初対面なのに、彼女が最近、机を買った事を言い当てた上に、

 

 

その机を、九十九里浜の浜辺に持って行き、

 

 

夜中の3時きっかりに燃やさないと、貴方の命が危ないと予言したのである。

 

 

しかも、机を燃やしている時に、誰かから声をかけられるかもしれないが、

 

 

絶対に振り向いてはダメだと、注意される。

 

 


命の危険があると脅かされた彼女は、

 

 

さっそく机を燃やしに、夜中の3時に九十九里浜に行き、

 

 

机にガソリンか灯油をかけ燃やすのであった。

 

 

 

周りには誰も居ない深夜である。

 

 

 

ところが、その時である。

 

 

「あのぅ~」と後ろから女性の声がする。

 

 

 

思わず振り返りそうになるが、彼女は必死にこらえたという。

 

 

更に、また声がする。

 

 

「あのぅ、すいません」

 

「あのぅ、お財布落ちてますよ。」

 

「ねぇねぇ、聞こえているんでしょう。」と後ろから声。

 

 

彼女は必死で、聞こえないふりをして振り向かなかった。

 

 

 

やがて机が焼けてしまうと、その声も消えたという。

 

 

 

 

 

そういう話だった。

 

 

私も仕事柄、「本当にあった怖い話」は全部見る様にはしている。

 


ただ、この話を見た感想を言わせてもらうと、

 

 

霊が憑いているという机を、深夜3時に九十九里浜に持って行き、

 

 

燃やすという解決法は、私だったら、とても相談者にはお勧め出来ないものである。

 

 

まず第一に、女の子一人で、真夜中に誰も居ない海岸に行かせられない。

 

 

第二に、風がある屋外で、ガソリンを使って机を燃やすのは危険極まりない。

 

 

火が自分の服にも燃えついてしまい焼け死ぬ危険がある。

 

 

多分、テレビの撮影も大変だったと思う。

 

 

 


あと、番組を見ている人は、

 

 

ストーリー上、後ろからする謎の女の声は、

 

 

燃えている机に取り憑いている悪霊の声という感じを受けるかもしれないが、

 

 

私はこう推察する。

 

 

机に取り憑いている悪霊なら、机の方から声がするのが通常だが、

 

 

後ろからだと、違う霊の可能性がある。

 

 


実は、夜中の2時から3時の時間は丑三つ時が含まれる時間帯で、

 

 

霊がよく活動する時間帯である。

 

 

特に夜中の海辺は、何体もの死体があがったりして出やすい。

 

 

また、そんな時、幽霊は火を燃やすと近寄って来やすいのである。

 

 

だから、彼女が聞いた後ろからの声の主は、

 

 

机に取り憑いた霊というよりは、海岸に浮遊していた浮遊霊の可能性が高い。

 

 

しかも、何人もの声となると、多分そうだろう。

 

 

そうなると、机の霊は燃やして処分出来たとしても、

 

 

浜辺にさ迷っていた浮遊霊を持ち帰ってしまうという可能性も否定できない。

 

 

 

 

 

では、実際に私が相談者の方にお勧めした方法は、こうだった。

 

 

まず、今回の依頼は、御主人のお母様の形見の価値ある桐のタンスである。

 

 

この点からも、燃やすという解決法は、そもそもお勧め出来ない。

 

 


私が彼女にアドバイスしたのは、

 

①■まず、現在桐のタンスにいれてある物を全部外に出して、

 

  空の状態にする。

 

 

②■次に、お線香を2本ともして、煙が桐のタンスにかかる様にしながら、

 

  「この桐のタンス、大事に使わせてもらいますから、お許し下さい。」

 

  と言って、手を合わせる。さらに、

 

  「どうか成仏なさって下さい。」と手を合わせる。

 

 

③■最後に、ちり紙の上に塩(海塩)を一掴み置いて包み、

 

  それを何故か開いてしまうという引き出しの中に入れる。

 

  そして、引き出しを閉めて、必ず72時間以上、

 

  そのままいじらずに置いておくこと。

  (その後、そのお塩は、庭にまくなどして処分する)

 

  それをしてから、桐のタンスを使用する。

 

 

みなさんも、もし、中古の家具などを買った後、

 

 

なんか気持ち悪いという事があったら、上の様な厄除けを試してみて下さいね。

 

 

 

 

 

 

その後、彼女はすぐに上の手順で行ってみたという。

 

 

すると、その後、引き出しが勝手に開くという現象は無くなったという。

 

END

 

参考:画像は「ほんとにあった怖い話」2019の中の「机と海」より。フジテレビ