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2人目帝王切開出産レポ~1人目の壮絶な出産が2人目で良い思い出に書き換えられた体験記~

2018年8月8日 ゆり

管理人のゆりです。

先日、無事に2人目を出産しました。

1人目が逆子で帝王切開だったので、2人目の子も帝王切開での出産でした。

1人目のときに壮絶な思い出となった出産。だからこそ、今回は恐怖がめちゃくちゃ強かったです。

そんな1人目の帝王切開のトラウマが、2人目の帝王切開でどのような思い出に変わっていったのかを記していきたいと思います。

今回の帝王切開のリアルな体験記です。

1人目の帝王切開のトラウマ

 

1度経験している帝王切開だったからこそ、「また再び、あの痛みがやってくる」という恐怖はとてつもなく大きかったです。

手術日が近づくに連れて、緊張もするし、食欲もなくなってきて、眠りも浅くなってきていました。

医者や看護師さん、助産師さんたちは当然一緒に緊張してくれるわけではないので、せめて旦那には一緒に緊張してほしいなんて考えていました。

 

というのも、一人目の帝王切開の思い出がかなり痛い思い出しかなかったからです。

出産してからしばらくは赤ちゃんのことを考える余裕もなかったし、2人目なんて絶対無理と思っていました。

何が痛かったかって、

  • 尿道カテーテルを入れるのが痛い!
  • 術後、麻酔が切れてからが気絶しそうなほど痛い!
  • 術後、血栓予防の為にふくらはぎにつけられるマッサージ機が痛い!
  • 3、4日間ほど両手に点滴を付けられ、針が地味に痛い!不自由さに発狂しそうになる!

自分的にはこの4つの恐怖が大きかったですね。

細かい痛みで言えばもっとありますよ。麻酔の注射とか、術後歩くときとか、傷口は2年経ってもずっと痛痒かったし。

でもそんな痛みはかわいく思えるほど、この4つの痛みに対しての恐怖というのがハンパなかったんです。

 

2人目帝王切開の流れ

1人目の帝王切開でのトラウマを抱えながらも、その記憶はだんだん薄れていき、2人目を妊娠したときは本当に嬉しかったです。

それでもやっぱり、だんだんとお腹が大きくなるにつれて、前回の記憶がよみがえってきて、恐怖も大きくなっていきました。

 

ところが…1人目と2人目の産院は違うのですが、そのせいかこの恐怖の感情がだんだん変化していくのです。

そんな2人目帝王切開の前日~退院までの流れです。

前日

予定帝王切開と言えども、もし破水したり陣痛が来たりしたら緊急帝王切開になります。

手術の2週間くらい前から、腰に生理痛のような鈍痛がたまにあったんですが、私は陣痛を経験したことが無いので、これが前駆陣痛で本陣痛がそろそろ来るのでは…とヒヤヒヤしていました。

でも緊急帝王切開になったら、もう緊張している間もないかなとも思ったので、それもそれでアリかなという思いもありつつ、でも帝王切開の痛みを経験するのだから、陣痛の痛みはできれば経験したくないなという思いもありつつという感じでした。

前日は、退院後もしばらく外出はできないだろうということで近場のホームセンターやスーパーへ行って、日用品や冷凍食品なんかを買いだめしました。

”長男の一人っ子”も今日までだななんて思いながら、長男を思いっきり甘えさせました。

1人目の出産は前日の昼過ぎに入院でしたが、今回は当日入院でした。

夜の9時以降は水、お茶以外絶飲食で、当日の朝9時以降は水、お茶も摂らないようにということだけ言われていました。

明日からは痛みと赤ちゃんのお世話で寝不足になるだろうなと、前日くらいはしっかり睡眠をとっておこうと思ったものの、なかなか寝付けず、しかも明け方には起きてしまって、結局4時間くらいしか眠れませんでした。

 

そんなこんなで、とうとう破水も陣痛も来ず、手術日を迎えることになりました。

 

手術日当日

朝9時に2歳の息子と旦那と3人で病院へ行きました。

すぐに院内着に着替えさせられ、医師からの説明があって、同意書にサインをしました。長男が自分が先生に何かされると思ったのか、先生とは一切目を合わせずに明後日の方向を見ていたので、なんだか可笑しくて緊張もほぐれてきました。

その後、胎児の心音やお腹の張り具合を調べるNSTという機械をお腹に付け、お腹の中の子の心音を聞くのもこれが最後だなと思って、旦那にビデオを撮ってもらいました。長男がその心音に合わせて踊っていました。(笑)

10時半くらいから点滴を付けられ、その時に看護師さんに「尿道カテーテルはいつ付けますか?」と聞いたら、「手術室で下半身麻酔をしてから入れるから痛くないよ」と説明されて、めちゃくちゃ安心しました。

前回は麻酔の前に尿道カテーテルを入れたので、これがめっちゃくちゃ痛かったんです…もうほんと麻酔の注射なんかよりよっぽど痛かったです。

 

11時半くらいに点滴をぶら下げながら最後にトイレに行って、12時くらいには長男に「行ってくるね」と言って手術室に入りました。

看護師さんや助産師さんたちがすごく明るくて盛り上げてくれる方たちで、前回より怖かったはずなのに、不思議と力が抜けて、赤ちゃんに会えるのが楽しみという感覚になってきました。

 

手術台に寝て、すぐに先生が来られて、エビぞり体勢になり、背中を3回ほど消毒し、下半身麻酔のための局所麻酔の注射を打たれました。

その後、下半身麻酔を打つんですが、私の体勢が悪かったのか何なのかちょっと手こずってました。何をしているのか分からなかったんですが、右足だけビリビリしびれる感覚が何回かあって、それを伝えると「しびれるのは良くないから、また教えてねー」と先生に言われて、なんだかちょっと麻酔が怖くなりました。

もし無事に手術が終わっても歩くことができなくなったりしたらどうしよう…とか、もし立つ事ができなくなったら、長男や生まれてくる赤ちゃんをどうやってお世話していったらいんだろう…なんてちょっと不安にもなりましたけど、無事下半身麻酔の注射も打たれて、下半身が段々ポカポカと温かくなってきました。

それから、手術が始まり15分くらいで赤ちゃんが生まれてきました。

手術室の廊下では旦那がその産声をビデオで撮っていたみたいです。そして長男が「がんばったねー、がんばったねー」って言ってくれていたみたいです(´;ω;`)

 

で、前回の帝王切開の傷口が縦でだいたい15センチ以上あり、しかもそれが幅2センチほどのケロイドになってしまっていたんですが、今回の手術ではそのケロイドをしっかり取り除いてくれて、キレイに縫い合わせてくれました。

その先生曰く、最近では予定帝王切開でも緊急帝王切開でも横切りの場合が多いし、自分は縦に切るのは前回の帝王切開が縦だった人だけだという事でした。しかも何人かの先生に「上の子は相当大きかったの!?」と言われるくらい、私の帝王切開の傷口はかなり大きい方みたいでした…ちなみに上の子は生まれた時2,700gで大きい方では決してないです…

まぁ、そんな感じでだいたい1時間半くらいで手術も終わり、病室に戻ってきました。

応援してくれていた長男も疲れたのか、病室のソファーでお昼寝していました。

助産師さんに「麻酔はどれくらいで切れますか?」と聞いたら、帝王切開経験者というその助産師さんは「この病院の麻酔はけっこう効くので、麻酔が切れても痛くないと思いますよ。追加で痛み止め欲しがる人はほとんどいないくらいです。」と教えてくれて、なんだか拍子抜けしました。

前回は麻酔が切れた後の痛みが痛くて痛くて、もう気絶しそうなくらいでした。スマホ見たり、赤ちゃんの写真見たり、本読んだりなんて気力も起きなくて、ただただ耐え忍ぶ長い長い夜でした。

そして、血栓予防のフットマッサージャーがその痛みに追い打ちをかけるようにさらにさらに鈍い痛みをもたらした壮絶な手術日当日の思い出でした。

 

今回は、その助産師さんが言うように本当に数時間経っても痛みを感じる事がほとんどなく、痛みが無いのでフットマッサージャーも特に気になりませんでした。

唯一苦だったのは、手術後に3、4時間は血圧が下がって少しだけ気持ち悪さがありました。でもほんとにそんなもんで、前回に比べたらもうほんとに出産したのか実感がないくらい痛みも何もなかったです。

 

術後1日目

出産したという興奮状態だったからか、熟睡したというほどでもなかったですが、割と睡眠はとれました。

朝、看護師さんがベッドを起こしてくれて、体を拭いてもらったり、顔を拭いたり、歯を磨いたりしてスッキリしました。

その後、先生の回診があって、「麻酔がまだ効いているからもうちょっとしたら痛くなってくるかも」と言われた途端、ちょっと痛くなってきました…単純ですね…

でも痛みと言っても生理痛くらいの痛みで、早めに飲み薬の痛み止めを飲んだら平気になりました。

前回は座薬の痛み止めを3回ほど入れてもらいました。今回も飲み薬の痛み止めを3回ほど飲んだくらいでした。

お昼には尿道カテーテルも外されて、少し立ったり歩いたりしました。

前回は術後、立ち上がったのは2日後で、立ち上がるまで30分くらいかかったんですが、今回は痛みが無かったからなのか、意外とすんなり立ち上がれました。他の人もそんなもんみたいです。

ストレスフリーって素敵すぎますね…体にも心にも負担がない。これ以上のことってあるんでしょうか…

 

術後2日目

手術前から付けられていた点滴もこの日の朝には終わって、身軽になりました。

前回は術後3日目まで、しかも両手に点滴を付けられていましたが、今回は術後2日目の朝には取れたので、もうこの日にはシャワーをすることができました。

真夏の出産だったので、あせももできていたし、シャワーしてさっぱりしました。

しばらく同じような体勢でいたこともあって少し肩こりはありましたが、旦那が自宅から持ってきてくれた湿布を貼ったら直りました。

そしてこの日初めて、赤ちゃんに母乳をあげることもできたし、朝から食事を摂ることもできました。

 

この日の夜は個室の病室に旦那と2歳の息子が一緒に泊まってくれました。母子同室にもなりました。

シャワーとトイレも各部屋に完備でアメニティも充実している個人病院で、4人家族になって初めての家族旅行気分も味わえました。

 

術後3日目、4日目

術後3日目の昼間、自宅に帰っていた旦那と長男とに事件が起こりました…それはまた別記するとして…

術後の痛みも後陣痛もなくなり、ほぼ普段通りに歩くことも可能になってきました。

 

術後5日目

退院の日です。

朝、傷口の抜糸をしてもらいました。私の帝王切開の傷口が大きくて、ケロイド部分を削り取った為、また傷口が広がらないようにと頑丈な糸で縫ってもらったんですが、抜糸はそれほど痛くありませんでした。全く痛みがないわけではありませんが、一瞬だし、耐えれるレベルの痛さです。

自宅に帰って傷口をよく見てみましたが、まだ赤みはありますが、傷口はほんとにキレイになりました。こちらもまた写真と共に別記していきます。

 

こんな感じで第二子の出産・入院生活は無事終わり、退院となりました。

 

まとめ

今回の病院は「歯を抜いたりする時も麻酔なしで治療する人なんかいない。出産だけ痛みを耐えなければいけないという決まりはない」という考えの先生なので、無痛分娩での出産も推奨しているようなところです。

私自身、今回心から思った事は「出産も痛くないに越したことは無い!」です。

痛みを感じないということがどれだけ心と体に余裕がでるのかというのを心底実感しました。

 

赤ちゃんを可愛いと思える余裕も持てるし、今回の出産で”出産=恐怖”というイメージがなくなり、私の中では”出産=幸せ”というイメージに書き換わりました。病院選びは大事だなと実感した今回の出産でした。

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