子どもたちの創造性を伸ばしたいなら

「見本はないんですか?」

最近、プレーパークで時折聞かれる質問です。

 

 

 

 

 

 

でも、だいたいは大人の方から。

たくさんの木材を前にして、何を作ろうか、考え込んでしまうようです。

多くの子どもたちは、たくさんの木材を前にしたとき、目を輝かせて自分が作りたいと思うものを思い浮かべては作り始めます。もちろん、すぐに作り始める子どもばかりではありません。

しばらく木材の山を前にして、しばらくじ~っと座り込んで頭の中でゆっくりじっくり考えてから作り始める子もいます。

なんか作りたい!

木材の山を見たとき、子どもたちは考えます。

「なんか作りたい!!」

木が剣に見える男の子、木を見て、椅子を作りたいと思う子、棚を作ろうと思う子、なんだかわからないものをとりあえず作ってみたい子、実用的な、細かい薪を入れる入れ物を作ろうと思った子、貯金箱を作った子、木っ端が船に見えてきて、船を作った子、ギターを作った子、自分の部屋のネームプレート作る子、額縁や箱を作る子…

同じ材料を見ても、これ作ろう❗って、ひらめくものは、それぞれ違います。

何が産みだされるかは、子ども達の頭の中に何がひらめくかによるので、あえて見本は置きません。見本があることで、自分の中からわきあがる創造力を狭められてしまうからです。

既存のおもちゃ、買っては飽きて、また次のおもちゃと、買い与えること、買い与えられることに慣れてしまうと、こういう素材を前にしたとき、何を作ろうか、ひらめかなくなってしまうのです。

大人は、「なに作りたいの?」「これで椅子でも作ったら?」って、急かして先回りしないで、子どもがひらめくのを待ってあげてほしいと思っています。

つい手や口をだしてしまう、というかたは、子どものことは木の前に放っておいて、自分が作りたいものを作り始めてみたらいいと思うのです。大人が夢中になってると、子どもも触発されて夢中になっていくものです。

そして、子どもは、じ~っと考え込んでいるとき、頭の中で創作しています。イメージを作り上げ、そのイメージ通りにするために、なにから作っていったらいいかとか、いろんなことを考えています。

その、考える時間を大事にしてほしいと思います。

ロボットにできなくて、人間にできるもの、それは、創造する力です。

創造力を働かせる時間を大事にしてほしいと思います。

うちに遊びに来ているこどもたち、今日は粘土遊びに夢中です。

自由に作ったものは、魚らしきものと、アンキロサウルス。

なんかお題を出して❗というので、

「おいしいもの」と言って、作ったものがこちら。

一人はドーナツ、一人はウェディングケーキのような大きなケーキ。

一言で美味しいものと言っても、

子どもにとっての美味しいものはそれぞれ違います。

創造力は、その子によって、全く違います。

一律に、見本と同じものを作ろう、というものは、そういうものの作り方を知る、という意味ではいいと思いますが、試行錯誤するのもいいんじゃないかと思っています。

例えば、椅子を作ろうというとき、

どうすればぐらぐらしない椅子を作れるか?

板に足を四本つけただけだと、ぐらぐらします。

でも、そこに横板つけたり、

筋交いつけることによって、

ぐらぐらしない椅子になります。

そういうことを、試行錯誤で経験したことは力になります。

教科書で勉強しただけの知識は、すぐに忘れてしまいますが、

自分でやってみた経験は一生もの。

子ども達には、一生ものの経験をさせてほしいと思っています。

創造力の源は、今までの経験と、知識

そんな、子ども達の未来を考える上で、大切にしてほしいことを、今回出版した「悪ガキたちの秘密基地」に書いています。

本の感想がいくつか届いているので、

ここに紹介します。

 

☆あゆみさん

鼻の奥がツーーンと
高い音を出しながら

私の中にいる
幼い私が
「うんうん」と頷いています

読み進めていく間に
自分も
子どもの頃の心情を思い起こします

そして
新藤ご夫婦の
菩薩様のたなごころのような
広く深い愛に
やられます

ぜひ
読んでください♥

いま、『クリスマスの魔法』のページで泣きました

☆みとさん

・子供たちが子供らしく生きられる場所を作って行きたい。
・子供の時の良い思い出は一生残るから自分の子供時代の楽しかった事を子供達にも体験させたい!

田んぼや川や畑、山登り、川遊び、家の中や周辺にあるものを使って遊びます。

本当にステキ!

幸子さんのfb投稿にもこれらの活動が紹介されていて、それを見る度にワクワクしています。

子供の教育はとても大事ですね。

みなさんも新藤幸子さんのFBを御覧くださいね。

☆あかりさん

さっちゃんこと新藤 幸子さんの本、
ほんっと〜に良かったです!

さっちゃんとしんちゃんが
子どもたちと真正面から真剣に向き合って関わってきた中で生まれた様々なストーリー。

読んでいてうるうるしてしまうシーンや考えさせられる深い一冊です。

子どもたちに本当に必要なことは
なんなのだろうか。

それぞれの家庭や地域で
向き合っていきたいテーマがここにあります。

 

☆引頭先生

だしとり教室を主催してくださった、三沢の自然食品店「ふきのとう」さんに心より感謝しています。まな板の向う側で、エプロンをにぎりしめたSちゃんのやる気満々の眼差し、まぶたに焼き付いています。たしか小学校2年生でしたよね。お母さんにくっついてた長靴のチビKくんは2歳くらいだったような。あのオチビさんがだしとりをし、ご飯を炊きお味噌汁を作れるように。あれから8年経った今も新藤家の台所ではだしとりを習慣にしてくださっている・・・感無量です。ご本の107ページ 第12章幸せの記憶掲載ありがとうございます。わたしもブログで再掲載してみます。

☆かず(高校生)

秋晴れ。田んぼはすっかり稲が刈り終わってる。

今日も朝日が昇って1日はじまる喜び。

あたりまえの日々はあたりまえじゃない。

ありがとう。ありがとう。ありがとう。

世界は感謝の循環です。

☆直子さん

私は新藤幸子さんのfb 、ハッピーチルドレンのブログの愛読者です。本の発行はとても嬉しく思います。おめでとうございます😆新藤さん夫妻の遊び盛りの子ども達を見守る温かいまなざしを感じます。子育ての楽しさを思い出させてくれた言葉に、子ども達の生き生きした姿に感動しました。ありがとうございます。

☆バットマンさん

新藤ママの愛がいっぱい詰まった本。
これでもか! というばかりの悪ガキ達のイタズラがすごすぎて、新藤ご夫妻の愛の深さに、ただただ脱帽。
描写がリアルなので、ページをめくるたび、今度は何をやらかすのかハラハラしちゃう(^^)
子育てに関係ない人にもオススメですね。

☆potentoさん

しんちゃん・さっちゃんのお二人の存在が、 彼らの本質を見極め、社会からの爪弾きに合わずに済んだ…
と、ホントに感服し、頭が下がる想いです。

自分が会った頃は、そんなに悪たれ度を感じなかったくらい…

最初の頃は大変だったのだろうけど、 お二人も命削った時期もあったと思うけど…
上手く言えないけど、
それにも増した深い愛情のやり取りを、 彼らと相互に交わし合ったのかなぁ〜 と、推察しています。

更に、ご夫婦間の信頼関係の度合がスゴい╰(*´︶`*)╯♡

プロポーズ受けた段階で、
不幸になるかも…
は、普通ありえない…笑!

でも、それを打ち明けたしんちゃんの素直さ・誠実さ
また、その想いを心から受け止めたさっちゃんの慈愛さ…
それにも増して、不幸にはならい!
と、それをエネルギーに代えた、肝っ魂の強さ

ホントに素晴らしいパートナー⁈ソウルメイト⁈ だと、感じます。

それに、お二人で山岳なり、ヒッチハイクなり、 自然や見知らぬ人達との交流を、 大学時代から共有して来てたんですね。

特に、自然分野に関しては、 真似できない領域なので、 こちらで知り合った若者に、 本を見せたいなあと、
考えています。

☆Yさん

本、やっと手に入り読ませて頂きました。
夢中で読み、涙が流れあっと言う間に読み終え、思わず隣ですやすや寝る息子を自分の布団に引き入れ抱きしめ涙が止まらなくなりました💦

まあ新たな気持ちで子供と向き合えそうな気がします。

一杯誉めて、一杯抱きしめていきたいな…と思います。

素敵なお話ありがとうございました‼️

 

☆そして、一番の理解者であり、協力者であるパートナーより

「この本は、センスオブワンダーだよ」と。

 

子どもの頃に体験したことは、感覚のなかに残っていきます。

泥の生暖かさ、ぬるぬるした感覚

雨のにおい

焚き火のにおい

落ち葉のがさがさした音

イチョウの銀杏くささ

草っ原の柔らかさ

そんな感覚と共に

自分で作り上げた喜びや自信

面白いこと考えたとひらめいて、どうでもいいようなことに挑戦してみた思い出

子供時代の感覚は、ずっとずっとその先であっても、あるふとした瞬間に思い出されるものです。

落ち葉のガサガサを踏みしめた瞬間、子供時代に枯れ葉の山にダイブした記憶がよみがえったり、

焼きいものにおいを嗅いだ瞬間、

子どもの頃にかじかんだ手を暖めながら食べた焼きいもの味を思い出してみたりするものです。

創造力の源は、

そんな何でもない記憶から来ることも少なくありません。

土を掘って遊んでたら、

足湯にしよう❗って、ひらめくこともあります。

創造力は、それまでの自分の経験と知識から、まったく新しいものを産み出す力です。

子供時代は、知識だけじゃない、いろんな経験、いろんな体験を大事にしたいものです。

 

Amazonでも購入もできますが、

ほんとは、できれば、地元の本屋さんに注文して買っていただきたいと思っています。

地元の本屋さんを大事にしたいのです。

「悪ガキたちの秘密基地」、どうぞ手にとって読んでみてくださいね。

 

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