ラコタ【タイ料理系の創作的新境地】2019カレー417568食目

2019.12.10


ラオスビール:ビアラオ

グリーンカレー  ¥920

ガイヤーン(名物炭火焼) ¥450

たまらんハイ

全部で2850円くらい


帰り道になんか食べて帰ろう。今日はタイ料理の気分だなと吉祥寺で降りる。1時間後のバスに乗ると終点が我が家だなと、頃合いよく一杯ひっかけたい。


吉祥寺を地元とする人たちが昔は近鉄裏と呼んだ地帯を通り抜ける。お上品でディープさに欠ける印象の吉祥寺にも、この辺りだけはちょっとした怪しげな大人の街だ。


それを何食わぬ顔でやり過ごすと目的の店はあった。


ラコタ!


ちょっと若者向きかな。気にせずに入る。カウンターに案内される。L字カウンターの短い側には常連カップルが座って、カウンターの向こうのお姉さんと喋ったりしている。しばらくしてGKを挟んで反対側にも常連の若いお兄ちゃんが2人やってきて話し始めた。カウンターのお姉さんは大変人気者だ。


当のお姉さんに尋ねた。タイビールとかなのかな?普通の生もラオスのビアラオもありますよと。ならば、ビアラオがGKにとっての正しい選択だ。

面白い店で、タイ料理の店なのだけどカウンターには焼酎も日本酒も並ぶ。


そして話した。緑色すぎると有名なグリーンカレーを食べに来たのだけど、それ以外にオススメのつまみ一つを選ぶなら何がいいのかな。

お姉さんは言う。うちは炭火焼きが自慢で、炭火焼のガオヤーン(タイ料理の鶏肉のグリル)が出せます、と。いい選択肢を提供してくれる。メニューの1ページ目にも炭火焼ガイヤーンは特出しで記されている。



店内を見渡すとゾウがちらほらと見える。カウンターの上には小さなゾウ。


奥の壁には何故かインディアンが跨るゾウの大きな絵(客がいるので敢えてピンぼけ写真を採用する)
美味しい店の証かもしれない。


ガイヤーンは時間がかかるので、グリーンカレーが先になった。ご飯は半分でいい。

このグリーンカレーは確かにしっかり緑色で、タイ料理のゲーンキョワーンにあるクリーミー感を感じさせない。

どろっとしているので見た目がインド料理のサグカレーに見えてしまう。

でも、スプーンで掘り起こすと、チキンはゴロゴロだし


バイマックルはじめとしてタイ料理で使うハーブがふんだんに使用されていて、


葉っぱの色で緑色なのだと認められる。食べてもやはりゲーンキョワーン(グリーンカレーのこと)の味香り。ココナッツとナンプラーの風味とがおり混ざりふんだんに使用されたハーブのおかげで、このグリーンカレーは特別に美味しい。飲みのお供にも実にオススメだ。いいメニューに巡り合ってこれは当たりだと思う。


そしてガイヤーンが出てきた。


ほんと炭火焼の効果というのは素晴らしい。ナンプラーなどのタイ料理の風味を備えつつも芳ばしい焼き鳥なのである。これは自慢の料理というのもよくわかる。この値段でこのクオリティの実現は素晴らしい。


お酒のメニューもあんまりに興味深いのでもう一杯注文した。たまらんハイは、タマリンド の焼酎割りだ。

珍しいけど、きっと美味しいだろうと期待した。そして、これも当たりだった。なるほどタマリンド にはこんな楽しみ方があったかと感心した。実家に放置している大きなスパイスケースに隠れたタマリンド をどうしようかと悩んだが、今度タマリンドカクテルでも作って両親に出してやろうと思った。


タイ料理というよりも、タイ料理風創作料理の店なのかもね。


ちょい飲み感覚で寄らせてもらったけど、いい店なのでした。客は若者ばかりだけどね、若者の領分を荒らさなければきっとおじさんおばさんも歓迎されるぞ。


楽しませてもらいました。

めでたしめでたし


ラコタ

https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13113814/

050-5595-0970

東京都武蔵野市吉祥寺本町1-22-10 寿々木ビル1F