リッチなカレーの店 アサノ【リッチな価値を知る】2020カレー026028食目

2020.1.18


カツカレー  ¥1,450

▶︎自家製らっきょう ¥200


町田、有名な町田、いや有名な町だ。"まちだ"と入力すると確実に"町田"と変換されるようだ。それくらいメジャーにまちだは町田だ。こんなに、町田町だまちだ町田は町だなんて変換を楽しんでいたら、まちだの歌はないものかと検索したらあった。


町田のバラード♫

サビが猛烈に楽しくてクセになる。地元ソングって自虐的なのがいいよね(笑)。知らないのに町田が好きになった。


♪sakusaku 町田のバラード

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町田に来たのは初めてだ。人生生まれてから初めての町だ。若い頃から"東京の盲腸"などという表現で噂話に事欠かぬ町田。実は美味しいカレー屋さんのあることで有名な町田。そして今日、その憧れのカレー屋さんに行く。


雪の降る寒い日だ。こういう日に来る人は変人変態の類だから、行列は大したことなかろうと、開店25分前の11:05に来たら誰もいなかった。

ここは凄いところだ。戦後バラックの成れの果てのような裏露路型商店街の小さな店。



仲見世飲食街。自分の生活域で言えば、吉祥寺のハーモニカ横丁に似ている。でも、ハーモニカ横丁よりも生活感があって町に愛されていそうに見える。そのまま並んでいようかと思いつつもとても寒くて、もよおした。こりゃいかんと、近くの町田市文化交流センターで厠所をお借りしてきた。


それで、11:15に戻ってきたら

あら、行列だ。


行列の8人目に並ぶことになった。これはこの寒いシチュエーションでは厳しかった。店内カウンターは7席。ちょっとトイレまで行ってきたら2巡目の先頭になってしまった(^^;)。開店と同時にその後の30分待ちが約束された。


内ボア付きの防寒に身を包んできてよかった。でも、外は雪が降り、この仲見世飲食街は一見アーケードなのだけど、隙間から吹き込む雪と複雑に絡み合う雨樋と屋根とを伝う雨粒が垂れてきたりもするのだった。がんばれ!


思った通り30分で先頭の人が出て行って、その後の開店は速かった。カレー屋ってそもそも回転が速いものだ。


カウンターの一番奥に座り、カツカレーとらっきょうを注文した。


ご飯は少なめ。ご店主が7割か8割かと尋ねて下さるので7割と答えた。全体を少なくするような女性向けの注文方式もあるようだ。


注文後にじっくりとカツを揚げるのでそれなりに待たせる。これは美味しいものを楽しみに待ついい待ち時間だ。店内の壁には知っている芸能人のサインや写真もある。

店主は案外気さくな方でで、カウンターの真ん中あたりのご夫婦相手に今日はセンター試験だね。この日は雪が多いなどと会話を交わしている。店内の雰囲気が明るい。


出てきたカツカレーはビジュアル的に好きなカツカレーだった。



見た目からコクを感じ取れるのにさらっと流れる。シャバシャバレベルの流れだ。大きなカツが全体に山のようにそびえる。1センチ幅くらいに切られたとんかつのそれぞれの切り身が1/31/2カレーの中に浸かる。シャバシャバのゆるいカレーにカツが浸かるパターンというのは、美味しい蕎麦屋のカツカレーうどんとか思い出したりする。つまり、シャバシャバのカレーソースというよりもカレースープというレベルの場合、旨味レベルが高いとカツとの相性はとてもいい。と経験で感じ取っている。


シャバシャバ確認動画


カウンターのソースをとって手前の4切れくらいにかけて、まずはカツを味見。


さくっとかじって、これは美味しい。丁寧に揚げられているからなのかな。ロースカツなのにも関わらず脂っこさや重さを感じさせない。


そして、カレーソースがまた旨味いっぱいのサラサラだから、これもまた重さを感じさせないのに味の深みは与えていて、たまらなくクセになりそうなのである。


中高年の胃袋にも馴染みやすい。なるほど、これがリッチなカレーなのだね。一般的にはリッチというと高カロリー系の重いクリーミーをイメージするのだけど、そんな重さは微塵も感じさせずに、味の深さとスパイス感あるよい刺激とでリッチな楽しみを提供してくれる。

名店の名店たる所以を見た気がした。


美味しかったなぁ

めでたしめでたし


雪降る街を歩いて帰途につくのだった。


リッチなカレーの店 アサノ

https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13006035/

042-729-7258

東京都町田市原町田4-5-19 町田仲見世飲食街