それは
クリスマスも近い年末
夕方の出来事でした
いつものように駅まで
送迎に向かった時
駅前ロータリーに入る交差点
赤信号で停止しました
「何？今の音？」
大きな音の後に
高い金属音が聞こえてきました
自分の車？なのか
それは
歩行者の視線ですぐにわかりました
こっちを見てる人
すぐに信号が青に変わり
駐車スペースまであと１０ｍ
あそこまでは行かないと
そんなことが一瞬よぎるうちに
ボンネットから白煙がぁ
火のないところに煙は立たない！
そんな言葉が頭に浮かびました
エンジンをすぐに切りました
きな臭い匂いと煙
発火？爆発？
「駅前で車炎上！」
動画撮影されて
頭の中は今夜のニュース
妄想は大変な事に
田舎とはいえ
駅前は帰宅時間のピーク
人々の視線が突きささります
ディーラーの閉店時間は過ぎ
加盟してるロードサービスは
なかなか繋がりません
電話帳検索
自宅近くのガソリンスタンドで
手がとまりました
すぐに女性が出てくれ
「今 担当者が出かけてるから
15分位待てますか？
折り返し連絡しますので」って
待つしかないです
動けないんだから
真冬です
ブランケットを何枚もかけ
一日千秋の思いで待っていました
「来た～～～！」
まさにこんな心境でした
「ムーンライトさん！」
数年ぶりに見たその顔は
満面の笑顔で
すっごくホッとしました
宇宙（そら）がまだ４歳くらいの頃
そのスタンドには
女性の整備士の方が
男性の中に一人混ざって
寒中も酷暑も活き活きお仕事
「超かっこいいね！」
夕方は毎日おもちゃ売場
ペットショップ ゲーセン通い
子供だってストレスあるんですよ
遊ぶのが仕事
UFOキャッチャーが上手で
大きな箱ものや
ぬいぐるみが得意でしたが
その日は珍しく小さな
タコさんウインナーのストラップを
12個ゲットしました
「１個ちょうだ～い」
「だめ」
「綾ちゃんママに１個だけあげてよ」
「やだ」
何度頼んでもくれない
それが
帰りスタンドに寄ったら
整備士の彼女にどうしても
１個あげたいというのです
優しく明るく素敵な笑顔で
喜んでもらってくれました
大塚さん
毎回必ず話す様になり
とても可愛がって頂きました
リン君も乗せていくようになると
うちの車の周りに
スタッフみんなが集まって来て
動物園状態
大塚さんの側にいつもいたのが
岩崎さんでした
大塚さんがご家庭の都合で辞め
ここ数年近郊には
新しいスタンドが続々オープン
値上がり直前メールサービス
消費者に嬉しい価格競争
週に2回のプレゼントキャンペーン
そんなスタンドに行くようになり
段々足が遠のいていったのでした
駅前とはいっても田舎
暗くエンジンルームもよく見えない
クリスマス前の寒い夜
冷たいアスファルト
車の下に何度ももぐって
申し訳なさでいっぱい
車が壊れたことより
その姿に泣きそうに
不義理をしていたことを
心で深く詫びました
足りない工具を取りに
スタンドに戻ってる間に駅に届け
警察にも来てもらいました
「もう少し動かせませんか？」
警官の問いかけに
「発火のおそれがあり
エンジン自体かけられないです」
その返答に「ひぇ～危機一髪だった」
用意してくれてた紙に
「故障車両」書いて貼付けてくれ
駅を後にしました
「年末でメーカーも休みになるから
しばらくこれに乗ってて～ぇ
車は朝一でレッカーするから」
自宅まで送ってくれる途中
「ごめんなさい実は明後日車検なんです」
「そっか～」
「よかったら修理と一緒にやっちゃうよ」
とんとご無沙汰してたのに
他店で車検の予約してたのに
顔色一つ変えず
みじんもいやな感じもなく
笑顔でそう言ってくれて
申し訳なくて
身勝手な自分が恥ずかしくて
「あと10分電話くれるのが
遅かったら帰っちゃってたよ」って
笑い飛ばしてくれた
岩崎さんが帰ってしまってたら
今日が金曜日じゃなかったら
我が家は大変なことになってた
あの日ゲーセンに行って
UFOキャッチャーやって
タコさんウィンナーが取れて
宇宙が大塚さんにあげて
リン君が我が家に来て
車が故障したから
この日が来たんだ
この人の素晴らしさに気づく為に
最も心が震える瞬間です
予約してた隣町の車屋さん
なんとなく先週 気になり
車検前の再点検をしに行き
異常無しだったのに
「引き取りには行けないので
そちらでやってもらって下さい」
念のためディーラーにも
点検に行き こちらも異常無し
2か所で異常無しだったのに
（それでもプロかよ～～～
もし遠出や高速道路だったら
火災・大事故になってたら
どうしてくれるのよぉ）
車検が近づく度
どうして車が壊れるのか
ある記憶が強く残っていて
とても不安になるの
車検は見積を取り
当日現金を用意して行きます
一度だけすぐTELがかかって来て
足周りに異常があり車検が通らない
追加額は約5万円！
年末予定外の出費
「点検し見積ったのに・・・」
人への不審感は整備技術の不信に
車は命に係わるもの
1日でも車が無いと生活できない
全てが止まってしまう
前号のキャンディは
新車2年目で20万キロ突破
あれは５回目の車検前だったか
突然ピッタと動かなくなりました
ディーラーで展示されてる数台の車を
一巡し１０分位で「これにします」
新車 現金 即買い！
お風呂のスポンジや猫の冷却マット
買う時の方がもっと真剣に悩む
それなのに
クーラーや洗濯機
家具や車
価格が上がるほど
スパッと 即決！
全く迷わないんです
おかしいでしょ？！
車は荷物が積めればいい
移動の手段で構わない
渋谷の裏路地でも
下北の駅前の人混みでも
軽のワンボックスで
ピュンピュン移動してたから
気にするのはボディカラーに
小回り 燃費 積載量くらいかな
一度は軽トラに乗りたいくらいなの
毎朝の神社のお掃除も
軽トラなら落ち葉も枝も一気に運べ
うんと はかどるよん
高級外車より輝く
この冬も車検が終わったばかり
あ～ あれからは全て
岩崎さんにお願いしてます
宇宙の進路相談まで
いつも あの笑顔で～
車検の見積明細には無い
オイル交換やパーツ交換も
「借りは必ず返す」
頂いた分は お返ししなくては…
何が一番喜んでもらえるかな？
ピット内は吹きっ曝しで
５分いただけで凍える寒さだった
箱買いしどっさり持って行った
「これ 使う？」
「使う使う～！いいの～」って
岩崎さんの超嬉しそうな顔
「皆さんでどうぞ～」
作業中にスタッフの方達
手を止めキャップを脱いで
深々と一礼して下さり
またまたこちらも心が脱帽
岩崎さん今は所長でした
皆さん 和気あいあいの職場
スタッフののびのび感が伝わってくる
岩崎さんのお人柄
「誰からも愛される人」
実は今回の車検
納車時間直前に
心臓が止まるような事が起っちゃった
長くなるので
どこがどうかは割愛しますが
火事場の馬鹿力 一か八か
自分で応急処置し納車へ
だからまたまた
車検通らなかったらどうしよう？
「ムーンライトさん車検通らないよ」
岩崎さんの顔と言葉が何度も浮かび
その度 即かき消しました
ダメだ！家にいるとつい考えてる
雑貨と本のお店に行っていよう
翌日「車検 終わりましたよ～」
「車検が通ちゃった」
（運転・安全には支障が無い箇所）
「奇跡」が起こった
信じられない奇跡としか思えない
車検の呪いに勝ったぞ
一度目はたまたま
二度目は偶然が重なった
三度目ともなると
鈍感なムーンライトでも
その原因を考え始める訳です
前々回の記事の冷凍庫の故障では
氷を作らなければいけない
その数日間だけ冷凍庫が止まった
車の車検はいつも
「神様～車検通りますように！」
これが間違ってた
その他にもいろいろありますが
人生で「万が一」の緊急事態を
凝りもせず飽きもせず
幾度も繰り返し
やっと気づいたのです
心配や不安
悪い想像やイメージ
ムーンライトは
たぶん念（想念）が強い
その分現れ方が激しいのです
普通の人にも強弱はあっても
念（想念）は現実になることがある
「絶対こうなりたい こうなるんだ」
「こうでなければいけない」
これは人によっては
逆効果の場合があります
強い願望や期待の裏には
強い否定が潜んでいるということです
BESTのベクトルの鏡の深部には
反対方向BADに向かうベクトルが
同じ長さ伸びてると感じます
「丁か半か」
どっちが出るかは自分次第
人生は鉄火場 選択の連続
「下手な考え休むに似たり」
昔の人ってすごい
この言葉 深いです
「囚われない」
「無・欲」
これは簡単そうですが
実際やってみるとなかなか難しい
今
この瞬間だけにフォーカス
また同じ事が起こっても
もう どん底までは落ちない
一度体験学習してるんだから
以前の自分より成長してる
少しは強くなっている
日常の小さなことで
この練習を繰り返すの
自分の考え癖 繰り返し起こる事
何に強く囚われるか気づき
手放せるようになると
起こる現象が変ってくるんです
それはいい方向へ～
そして加速し始めます
常に何か考えていませんか？
頭が凝っていませんか？
ちゃんと息が吸えていますか？
頭を休めて～
頭の中が軽くなってると
ほんとに大事なことだけが
パッと入ってくるようになります
頭を空っぽに
澄んだ空気のイメージ
ボーっとしてみましょう
「浮かんだら消す」ですよ
今日の空のように
風に流され消えていく雲のように
「いつもありがとうございます」
「１クリック応援よろしくお願い致します」
このたび皆様からのご相談を
再開させて頂くことに致しました
また改めてご報告させて頂きます
どうぞ宜しくお願い申し上げます