オットがのうさぎの飼育を
休校中の児童に代わって行っていた。

キャンディちゃんと、
チョコちゃんと、
クッキーちゃんと、
豆腐ちゃんという、
4羽の家族である。

ネーミングに一部
テイストの違い有り。


…豆腐って。


まあ、そこはいいや。
(いいのか?)

その4羽は、
当初オットが小屋に入る度に
恐慌を来たし、
壁に激突するわ
餌入れ水入れひっくりこかすわ
糞を撒き散らすわ
もう、えらい騒ぎ様だったのだそうだ。
それが、次第に
コノオオキナ ニンゲンハ、
エサヲモッテクル。
と、理解して、
次第に落ち着き  ついに、
小屋の入り口に整列し
オットを歓迎するまでに
なったというのである。

「可愛いんだよ。
鼻をひこひこさせてさあ。
こっちを、じーっと見てるんだな。
特にクッキーちゃんは、
私が好きらしい。
ずーっとこっち見てるんだ。
豆腐だけは、いかんな。あれは雄だから。」

なんで、豆腐ちゃんはいかんの?

「横向いて、そっぽだよ。
真横向いちゃってさ。
雄だから。
私のことを縄張りに入ってきた
ライバルだと思っているんだねぇ。」


オットを好きなのは、
豆腐ちゃんだけだと、
ワタシは思うの。
だって、うさぎさんたちの眼は
顔の横に付いてるじゃない?
オットをじーっと見てるのは
豆腐ちゃんだけという事に
なるんではなかろうかと、
そらまめは、感じるが
幸せそうなオットに
その事実は伝えておりません。
雌うさぎにモテてると
せっかく勘違いしてっから、
そのまま、夢を見ておれよ、
そう、呟く妻なんである。