うちから それほど遠くない場所に

憧れてる 温泉宿がある。

 

大正時代、関東大震災の折

田んぼの中のかぶとの形をした岩の

所から お湯が湧きだして

現在も そのまま自噴を続けているのだとか。

 

一度、立ち寄り湯をしようとしたのだが

その日は 予約でいっぱいで

入浴できなかった。

お宿の方の対応が 誠実で

すっきりと片付いた ロビーが美しかった。

豪華さはないけれど、とにかく好みの空間だった。

帰ってからも、時折 ホームページを覗いては

写真を眺める。

冬は 薪ストーブを焚くらしい。

 

 

まだ日中は暑いというのに

そらまめの脳内は 初冬の森となり、

温泉から上がって ほてほてしつつ

薪ストーブの前でくつろぐ自分が見えるわけよ。

薪が ぱちん なんてはぜる音がしてさ、

しんとした 夕方に

そこで本を読むんだわな~。

 

ネットの地図を引っ張り出しては

航空写真に切り替えて

温泉付近の 上空をふらふら飛び回る。

 

あーあ。

泊まってみたいなあ。

 

 

あんまり憧れすぎて

逆に 予約できなくなってる感はいなめない。

 

そういう妄想旅行って

ありませんか?

 

妄想だからこそ楽しいのかしらん??