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朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 (あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき) |
坂上是則 (さかのうへのこれのり) |
古今集冬332 |
山がはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり (やまがはに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみぢなりけり) |
春道列樹 (はるみちのつらき) |
古今集秋下303 |
久方の 光のどけき 春の日に しづごころなく 花の散るらむ (ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづごころなく はなのちるらむ) |
紀友則 (きのとものり) |
古今集春下84 |
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに (たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに) |
藤原興風 (ふぢはらのおきかぜ) |
古今集雑上909 |
人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける (ひとはいさ こゝろもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける) |
紀貫之 (きのつらゆき) |
古今集春上42 |