テスト

カチンカチンに冷やされた大皿の上には糸のように細かく刻まれた色とりどり具材が山のように盛りつけられていました。
その鮮やかな具材の山に箸を突っ込むとその下からは黄金色に輝く中華麺が出てきました。そしてひと口その麺をすすると口の中いっぱいに甘酸っぱい香りが広がります。

その麺料理は日本で一般的に知られている〃冷やし中華(汁なし)〃ですが山形には〃たっぷり〃のスープに漬かった〃冷やしラーメン〃があるそうです。

早速 僕もその冷やしラーメンを食べに山形市内にやって来ました。しかし市内でラーメン屋を探すも周りはうどんやそば屋さんばかりでした。
そして あきらめてそのうどん屋さん入ろうとしたその時でした 店の中からラーメンの匂いがして来ました。そして店の中に入るとやはりそば屋の店員はラーメンを作ってました。

実は山形県はラーメンの消費量が日本一だそうです。そういうこともあって山形県ではそばやうどん屋さんでラーメンを出してる店が多いそうです。 
そして昭和27年(約65年前)に山形発祥の冷やしラーメンが生まれたのも山形市内のそば屋さんでした。

山形市は盆地であるため夏は非常に暑くその年もそば屋さんでは毎日 冷たいそばが飛ぶように売れていました。
そんなときお客さんから〃冷たいそばはもう食べ飽きた冷たいラーメンがほしい〃という声があったそうです。

そしてそのときそば屋の店主は1年間 研究に研究を重ね作り出されたのが今の〃冷やしラーメン〃だそうです。
冷やしラーメンの麺は太めのストレートそしてスープを冷やしても動物性の油が白く固まらないよう植物性の油を足してます。

そうすることであっさりしているのに濃厚なスープが出来上がります。

そうこうしている間にお目当ての冷やしラーメンが完成したようです。そこで さわやかでスッキリとした顔立ちの店員さんが冷やしラーメンを運んで来ました。
そしてその冷やしラーメンもその店員に負けないくらいスッキリとしたさわやかな味に仕上がってました。

山形市内のそば屋さんが考え出した〃冷やしラーメン〃