今日も弟から連絡が来る
「みんなから嫌われている」
「睨まれる」
「死ぬ」
「どうしてそう思うの?」
「思い当たる節があるの?」
返信はない。そして上記の繰り返し。
その場に居合わせていない私にはわからないが、やはり妄想の可能性を考えてしまう。
「気のせいかもしれないよ」
「嫌っていない人とおしゃべりすればいいよ」
「いつでも辞めていいよ、休んでいいよ」
返信はない。私と弟の認識は無限に続く平行線のよう。
平行線を手繰り寄せることはできない。だが手を放せば、平行線は角度をつけて離れ始める。そうなれば弟は、暴れる感情を物や自分自身にぶつけてしまう。
引いても寄せられないことで無力感に苛まれるけれども、意味はある。平行線であることは悪いことではない。そう思って引っ張り続けています。