2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)

大ヶ塚の八朔市

先日当ブログの記事でご紹介した大ヶ塚の「八朔市」のレポートです。こちらの八朔市は大阪府南河内郡河南町の大ヶ塚(だいがつか)で、毎年この時期に開催される数百年の歴史ある行事として南河内の人々に親しまれてきました。

2018年八朔市のご案内 →http://kyouhakore.blogspot.com/2018/08/blog-post_60.html

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
大ヶ塚の八朔市

去年は案内はしたものの、実際に行ってレポート出来なかったので残念に思っていたところ、今年は急遽時間が出来たのでちょっと様子を見てきました。



今年、2018年(平成30年)の開催日時は9月1日(土)、2日(日)の13:00~22:00ということで、2日の15時過ぎに行ってきました。大ヶ塚に向かっている途中にゲリラ豪雨とも言えそうな激しい通り雨がこの地域を襲ったので、開催されているのか、人は集まっているのか心配しつつ臨時駐車場に車をとめました。

大ヶ塚交差点付近では通行人もほとんどなく、八朔市が開催されているのか心配になりましたが、先ほどの通り雨でたまたま少ないだけと言い聞かせました(笑)。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
大ヶ塚の八朔市

坂を上り、大ヶ塚の真ん中の方にある顕証寺(けんしょうじ)というお寺に向かって歩くと徐々に人影が見えてきて、角を曲がると様々な出店と多くのお客さんが見えました。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
大ヶ塚の八朔市

賑やかな通りを中心にお寺の周囲を回ってきたところ、出店が多いのは顕証寺の前の通りとその一本東側の通りで、それ以外の路地にも色々な露店がありました。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
大ヶ塚の八朔市

出店の種類は、金魚すくい、スーパーボールすくい、スマートボール、射的、くじ引き、焼きそば、たこ焼き、ベビーカステラ、りんご飴、かき氷、様々なフルーツ等々...出店以外にも、もともと大ヶ塚にあるお店もおでんやビールなどを販売していて、普段は人通りも少ない静かな町が大変賑わっていました。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
大ヶ塚の八朔市

八朔市が最も賑わっていたのは大正から昭和の始め頃までだったそうで、現在はお子様の喜ぶ出店のラインナップですが当時の市で並べられていた商品は、日用雑貨から呉服、履物、陶器類、玩具、食料品、農機具などもあり様々な品物を手に入れることが出来たようです。また、露店だけではなく、芝居やサーカス、見せ物、幻灯(のぞき)などの興行もあり、大阪以外から来る人もいたそうです。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
河南町消防団石川分団

壹須何神社(壱須何神社、一須賀神社とも)に面する道路沿いで、顕証寺西側にある河南町消防団石川分団の建物でも訓練用消火器を使った的当てゲームが出来るようでした。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
河南ふれあいセンター

消防団のすぐ北側にある河南ふれあいセンターではトイレも利用可能。

近松山 顕證寺(顕証寺)

大ヶ塚八朔市の中心となっているのが、大ヶ塚の中央付近にある浄土真宗本願寺派のお寺、近松山顕証寺です。大ヶ塚は富田林中心部と同様にお寺を中心に発展した高台の上に開かれた寺内町で、400年ほどの歴史があります。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
顕証寺山門

顕証寺では、元禄の頃(1688年~1704年)に皇室から下賜された灯籠人形を本堂に飾ったところ、人々が次々に拝観に訪れたため、顕証寺周辺には自然と出店も集まるようになったそうです。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
顕証寺前の様子

つまり、八朔市は顕証寺で毎年この時期に執り行われる「八朔法要(はっさくほうよう)」に訪れる人が多かったために始まった市で、その賑わいが地元の人々の努力もあって今も寺内町に伝わっています。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
顕証寺境内へ続く出店

八朔市の出店は顕証寺の境内まで続いていて、屋根のある休憩所のようになっているので屋台で買ったものを食べながら休むこともできそうです。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
顕証寺の本堂

八朔法要ということで、お堂の奥では仏事が執り行われていたようですが、手前には華やかな人形などがたくさん飾られていてます。説明文によると、地元に伝わる古い民話の場面を再現しているようでした。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
人形が飾られる本堂の様子

アクセスと駐車場について

公共交通機関で大ヶ塚へ行くには近鉄長野線「富田林」駅から金剛バスに乗車し「大ヶ塚」バス停下車、東へ歩いて坂を上るとすぐです。

車で富田林方面からは、金剛大橋を渡りすぐ左折し府道33号を道なりにスーパー万代前を過ぎると突き当たりが「大ヶ塚」交差点です。太子町方面からは府道27号を通り大阪芸術大学前から700mほど南下すると、左手に大ヶ塚の高台が見えます。寺内町内は狭い道も多いので、周辺で当日の臨時駐車場を利用すると良いと思われます。

今年確認できた臨時駐車場は以下の3ヶ所で、いずれも大ヶ塚の高台の下、府道27号線沿いにありました。その他は未確認です。また、大ヶ塚の内部は住民や関係者の車以外は入れないようでした。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
JA大阪南石川支店駐車場

1つ目はJA大阪南石川支店の駐車場で、舗装されていて停めやすく、近いので一番人気のようです。隣にある富田林警察署石川交番が目印。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
石川公園

2つ目はJA大阪南石川支店から100m少々南にある石川公園です。八朔市の時は土の広場も駐車場として開放されています。ここも裏の坂道を上ればすぐに大ヶ塚です。

2018年(平成30年)大ヶ塚の八朔市(河南町)
南の臨時駐車場

3つ目は石川公園から更に450mほど南に行った右手にある広場です。「臨時駐車場」の看板が出ていましたが、普段はアスカカンパニーさんの第2駐車場のようです。上記2ヶ所は開催地のすぐ下なので混雑気味でしたが、少し離れたこちらは空きがありました。

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