ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝俳諧は三尺の童にさせよ〟って?

2020年02月16日 | 俳句

 昨日は午後から句会でしたので、午前中にブログ書きあげてから行こうと思って慌てていたせいもあったんでしょう。ミスってばかりいて、つい愚痴を書いてしまいましたらたくさんの方にご助言を頂き…恥ずかしいかぎりです。

 でもそうやって読んで頂き、何かの時には助けて頂けるなんて、本当にウレシイ!皆様のお顔は分かりませんけど、こうやって繋がっているお仲間がいると思うと、本当に心強いし励みにもなります。ありがとうございました。

 こんな機械音痴のPC音痴…おまけにドジな私ですけど、これからもどうぞよろしくお願い致しま~す。(笑)

 ブログのカテゴリーに確か〝聞いて、聞いて〟というのがあったような気がしますが、実はその〝聞いて、聞いて〟が15日にあったんです。主人の風邪騒動やPCトラブルでつい忘れていましたが…

 このブログ、昨日が開設から1095日目だったんですよ。そう、もう丸3年が経ったということ。だから今日からは4年目に入るんです。自分で言うのもナンですが、よく頑張りました。主人や娘からは書きすぎよ!と言われながらも…アハッ

 興にのってしまうと、書きたいことが芋づる式に出て来て、つい長くなってしまうんです。昔からよく言われていました。話がどんどん横道に逸れていって…つい本業の授業があさっての方へ。生徒達もその方が面白いから、いらぬ質問などしたりして、まるで誘導尋問にひっかかったようなもの。でも、それも楽しい思い出ですね。

 さて俳句…、俳句の話をしなくっちゃ…、ブログのタイトルが泣きますよね。

 この土曜日の句会には兼題がありませんが、〈クルクルと落葉は踊りが大好きだ〉という句が出ていてビックリしました。もうお分かりでしょう。これは大人の俳句ではありません。時々お孫さんの句を投句する方がいましたので、聞いてみるとやっぱりそうでした。立派なもんですよ。季語はちゃんと一つですし、中七が字余りでも気にはなりません。これが5歳の子の句ですってよ。このままでもいいけど、中八が気になれば「が」を省けばいいんですよと言ってあげましたら、喜んでおられました。

 この句をみると、芭蕉が〝俳諧は三尺の童にさせよ〟と言ったということ、頷けますよね。これは芭蕉が弟子に教えとして言った言葉を、服部土芳が書き残した『三冊子』にあるものです。次のように…

 巧者に病あり。師の詞にも、俳諧は三尺の童にさせよ、初心の句こそたのもしけれなどなど、たびたび云ひ出られしも、皆巧者の病を示されし也。 
 〝三尺の童〟とは、1メートル足らずの小学生ぐらいの子ども。大人になるとさも上手そうに詠もうとするが、それではよくないのだと教えたものです。上掲の句はまだ幼稚園ですよ。このような何の飾りもない素直な心で詠むということが、大人にとっても一番大切なことかも知れません。

 更に、その子の祖母の句もおもしろかったですね。〈預かりし髪切虫と三ヶ日〉という単純明快な句。参加者12人…あ、作者を除けるから11人ですね。この2句を採ったのは私だけで他の誰もいませんでした。こんないい句をなぜ採らないんでしょう。

 それは恐らくこの句は季重ねだからと思って採らなかったのでは?〝髪切虫〟は夏、〝三ヶ日〟は新年の季語ですものね。でも、ここで考えてみて下さい。三が日は決定的な季語ですから動かないでしょう。そうすると髪切虫は季語としての役目はここではないということなんです。でも、誰かが〝髪切虫がお正月まで本当に生きているの?〟と、言っていましたが、そこは私も自信はありませんでした。しかし、こんなことを嘘まで言って作りますか?やはり自身の体験から出来たものだとしか思えませんもの。作者曰く〝お正月に孫たちが旅行に行くから預かったんです〟と。〝そう、冬でも生きてるの?〟〝はい。でも先日死んだんですって…〟と。

 でもこの光景を想像してみて下さい。面白いと思いませんか。お正月の髪切虫と老婆(?)の取り合せ。でも、そのままの素直な句ですよね。だからあまり約束事に囚われすぎると、このような自由な発想の句が採れなくなるんです。気を付けましょう。

 これからは型にはまらないような…そう、子供のような楽しくておもしろい句を怖れずにどんどん作って下さい。悪けりゃ捨てればいいんですから…。ほら、みなさ~ん、ガンバリまっしょ!

 写真は、バレンタインチョコ。もう誰からも貰うことがなくなり、風邪で食欲のないカワイソウなわが旦那様に私が買ってきてあげたチョコです。モロゾフの三種類で1000円のチョコ。ウイスキーボンボンの袋はアッという間に食べてもう空ですが…。(笑)


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