光の速さで10月もあっという間に5日とな。

 

下書き記事がどんどん溜まる一方で時事ネタが古くなっておるのでまた上書きの繰り返しで、嫌になってそのままお蔵入りするスパイラルに嵌っとります。

でも後で自分用に振り返って記録しておきたいこともあるから開き直って備忘録みたいにしよう思います。

大した参考にも役にも立たぬ備忘録が続くかも知れませんけど、良かったら暇つぶしに、あるいは多忙なおまいさんはまた別の機会にお越しやす。

 

ということで

 

この夏はお買い物意欲が別のベクトルに向いてしまって

ソルドになってもたいして洋服も靴も全く購買意欲湧かず、ひたすらに調理道具と台所家電ばかり新調しておりやんした。

 

 

 

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まあ、恒例の出稽古遠征も根こそぎ中止やし
かといって地元の夏のイベントも全部中止やし
されとて、バカンスにゴー!という気持ちでもなく、恒例の地元バカンスを自主的に満喫でもするかと思った矢先、今年は遠方にバカンスに行けない(通常見かけることのない)人々が地元に大殺到。
田舎に来て気が大きくなってリラックスモード全開の感染予防意識が絶賛低下中の観光客に圧倒されて(そうでもない方はいた筈だが、もうそうじゃない人たちが目立ちすぎて)買い物に行く時間や、外出時間にこんなに気を遣う夏が来るとは思わへんくらい緊張感溢れるバカンスシーズンでありんした。

結果、今のフランス各地(特に観光客が多かった地域を中心に)の惨状がこんな感じ。

ロックダウンで閉じ込められた(特に都会の)人々のトラウマの反動の凄まじさがコレだな。
 

 

と言うことで

地元民は帰省して浮かれている若者を除いて、かなり皆さん大人しくステイホームか野良仕事に勤しんでおられたように身受けます。(対仏比)

なんせコロナ死亡率が下がっておってもそれ以上に後遺症の一つに挙げられる味覚障害が延々と残る事、これが一番恐れられているんですよ。

料理人や調香師とかもそうやと思うけど、ワインの醸造家(酒類関係者全般)も味覚が命ですからね。

ただ鼻がよく利く程度じゃなくて、長年の記憶にストックされておる味覚と嗅覚のデータをフル活用して仕事しておるんで匂いに敏感とか言うレベルとまた違いあらゆる香り味覚、テクスチャーさらには五感全部で分析しながら物凄い集中力で仕事の全てに紐付けて行く訳ざますよ。(当然分析データという最新テクノロジーの情報も並行して持ってはりますけどね)

 

 

 

 

 

味覚嗅覚に少しでもダメージを受けると言うことは死ぬより深刻なもう一つの死を意味します、冗談抜きに。

だから本当に医療関係者並みにみんな神経質になっていたんですよ。(今もな)

感染者は連日爆蔵中であっても一般仏人みんなが感染予防に手ぬるい訳ではござーせん

 

マスク装着、手洗い消毒に関しては本気でみんな実践中でござんす。

うちの地域はマスクは室内だけの義務ですが、地元の人たちは外でも自家用車内でも装着率高いですわ。(自宅でさえも玄関に消毒ジェルをドカンと置いて来客もまずはコレで消毒必須)

もうほとんどセルフ非常事態宣言実施中と言う感じで、ズボラな日本人のワタクシは頭が下がるほどで、理屈をつけてはコロナと真摯に向き合いたくない仏人との温度差がお分かりいただけようか。

そんな状況ですからバカンス中であろうが同じ地域に住まうワタクシとて浮かれてる場合でもないし、大人しく家に居つつ厨房の中掃除(模様替えと棚卸し清掃)をやり始めたら、新しい調理道具が無性に欲しくなるという副作用に見舞われ、せっせとネットショッピングして小さく経済に貢献活動する羽目になったわ。(しめしめ)

 

 

ジャポンに帰国して買い足したかった土鍋も当分先までお預けやし(こればっかりは手荷物で持ち帰りたい)

ならば久々に鉱物鍋シリーズでも買ってみよか、という気になってポチったざます。

要は遠征も出稽古も全部中止になったし、外食もアレですし(地味に行ってますけどね)

家に引きこもる時間が増えた分、メシを作る心の余裕が大幅アップしたことやしってことですわ。(ただし波が激しい)

 

 

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丁度フライパンも買い替えのタイミングという感じやったので

こちらも思い切って全部新調し(フライパンはまた別途で備忘録します)

届いたストウブを見たオットは

「これ(今季買い替え必須のコーティング系のフライパンと違って)ボクらが死んだ後でも使い続けられる(一生モノという)ヤツやね。」

とな。

まあ、そうやね、誰の手に渡るのか知りまへんけど

 

 

いわゆる一生モノの調理道具って言われるヤツ、色々あると思いますが

それは正しくもあり、正しくない場合もありかと思います。

結局、使い方やら手入れが雑やと一生のお付き合いは無理やし、物凄い頻度で使ってたらたとえ鉄のフライパンでも一生のうち2〜3回くらい買い替えが必須になることもおます。

鉱物鍋はママンからオットに譲り受けた古いクーザンスのドゥフ(ル・クルーゼの出してる復刻版と違うよん)があるんですけど

当然ながら几帳面なママンはちゃんと手入れされておったので今でも難なく使えますし、この先も難なく使えるのは間違い無いわ。

 

 

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オーバル鍋は仏国家庭標準サイズ?で37cmの特大サイズしか持ってなかったので、今度は27cmで。

思っていたより小さめの印象ざますが、これ以上小さいのは我が家の場合むしろ使い勝手が悪いのでちょうど良いの。

ラウンドココットは26cm、そしてクーザンスが20cmサイズなのでもうこれで十分賄える。

そこに24cmサイズのシャトルシェフ大中(深さ違い)3個もある上にフランス製鍋セットが10個以上もあるし

もう十分だす。(いえ、ありすぎなんよ。でも鍋類は殆どオットがママンから貰ったもので年代モノとはいえ買い換えるにはそこそこの値段がするブランドばかりなので余程の破損がない限りわらしべ長者として一生使うわよ)

 

 

老夫婦の割に、クーザンスだと容量不足なので、調子に乗って26センチのラウンドココットを買ったら重すぎて嫌になり(笑)

でかデカ・オーバルはもう5年以上使ってません。

だって、重いねんもん。

手入れに体力要るんですよ、初老のオバハンには(笑)

 

 

 

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たしかに大勢集まれた時世では、大鍋料理としてデカオーバルも大活躍した時期もござんした。

しかし、空っぽでも重たいのに具材と汁気がガッツリ入ると、テーブルに運ぶだけでも力仕事になる(下手したら50肩とかぎっくり腰になっても不思議ではない)

洗うときも覚悟して洗わんと重すぎて心折れますわ。

小さいシンクやったらキレてる所ざます。(これらは食洗機よりも手洗い推奨)

大きなオーバル鍋はもはや活躍する場所すらないので、そのうち仏人の大家族にでも進呈したいところざます。

それでも又なんで買いはったん?と聞かれたら

やっぱりフレンチ(郷土料理)や洋食系を仕込む際には便利やと思ったので、と答えようかな。

大は小を兼ねない場合が多々ある調理道具のサイズ選びはおまいさんの家庭にあったものを検討しよし(ってワタクシに言われとうないわな)

別にストウブ やル・クルーゼがなくても美味しいフレンチは作れますんで心配する必要は全くないよ。

土鍋持ってなくてもジャポンの家庭料理作りで深刻に困ることがないのと同じざます。

アルミ鍋とテフロンのフライパンでも見事なフレンチを作る人もおります。

卵焼き器がなくても丸いフライパンでジャポンの卵焼きは焼けるからね。

 

 

 

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牛肉のバスク風煮込み(フレンチ版) そのうちレシピアップしまっさ

 

 

 

 

 

 

この夏も、カレー部、クレオール料理部で早速活躍してますけれども

寒くなってくるとヨーロッパ煮込み料理に本領発揮でさらに楽しみが増えることでっしゃろ。(そう言いながらいつも通りシャトルシェフでエコ煮込みしそうやけど)