電化製品って、毎回言うてる気がしますけれど

何で連鎖反応的に壊れていくんでしょうかねぇ。

 

この夏を前に台所の電気系統の変圧器が壊れ、次いで家電のスチームクッカー(電気蒸し器)が昇天してしまわれた。

 

 

我が家の3代目(10年で3代目ってどうやねんって話ですけど、大量仕込みなどで大活躍したため一般家庭の使用回数を遥かに上回っておると思われます。)のスチーマー様がやって来て元気いっぱいに働いてくれております。

コロナの影響を考えたら当面は大量仕込みの予定はないと判断して、お手軽価格のコンパクトなタイプを購入。

個人的にはコンパクトとは言え、高さ(深さ)があるので蓋をした蒸し料理にはこれが一番合うと思ったのもポイント。

付属品も蒸し器を使うにあたって欲しいなと思うものは標準装備だったんでお得な買い物になりんした。

流石機能重視のドイツ製、WUNDERBAR

 

夏日にコンロの火は使いたくないし、レンジもあるけど案外これも気軽にあれこれ使い勝手がよろしいのよ。

例えば硬水の仏国では野菜を鍋で湯がくよりもスチーマーで火を通す方が調理時間も早い上に楽チンなんだな。(鍋に石灰も付かないし)

 

 

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一般的な仏国家庭ではスチームクッカーって割とスタンダードに使われているんじゃないかな(自分調べ)

これで魚料理を調理しはったりする様子もよく見かけます。

(ジャポンやったらホイル焼き、こっちやとパピヨット(紙包み焼き)をオーブンとかスチームクッカーで蒸し焼きにする手法が多い)

いわゆるヴァプールと呼ばれる蒸し料理の専用器。

魚をこれで蒸すとふんわりしっとりに仕上がる(皮は基本食べませんよってに)

 

仏国料理の蒸す調理法ってのはヴァプールとエチュヴェってのがおますねんけど、エチュヴェはいわゆるフライパンや鍋で蓋をして蒸し煮(焼き)する手法。

野菜は茹でずにこれらの手法で火を通す場合が圧倒的に多い。

 

では我が家のやうな和洋折衷ライフな台所やとですね、(駐在家庭にも当てはめられるよ)

ポテサラでジャガイモと茹で卵を同時に仕込めるし、野菜を湯がくよりも時短で尚且つ後片付けが楽チン。

例えば

茶碗蒸し、卵豆腐、絹ごし豆腐やら、おこわ、肉まん、シウマイ、蒸し寿司、蒸し大豆、信太巻き、蒸し鶏、プリンなども全部こちらで任せっきりざます。
温野菜を美味しく食べたいなら、エチュヴェも楽だがこの方に丸投げしてる間に火口が別の料理の仕込みに使えるのもメリット。
まあ、蒸し料理全般はこちらに丸投げできま。

 

 

 

蒸しおこわは炊飯器があればそっちでもええと思いますが、もしお家に炊飯器がなくても(海外在住法人ではさほど珍しくない)鍋とかスチームクッカーがあればおけ。

案外オールマイティなんざますよ。

 

変化球的には

こちらで蒸し米を作って麹を仕込んだり、みりんを仕込んだりも出来ましたわよ。

 

 

 

 

 

 

蒸し料理ってそもそも蒸し器を引っ張り出して来て、という部分が料理のハードルを上げがちになりますが(面倒くさい気持ちになるし)

料理好きな人には問題ないと思うねんけど、小さなお子さんやモノグサな配偶者を抱えてたり、仕事もしていててんやわんやな台所番長にはこれ、重要な問題

いくら便利でも収納出し入れが面倒やったり手入れがたいそうやったりすると活躍回数は激減する(ワタクシのことよ)

まあ、無ければ無いで絶対困るモノでもないかも知れへんけれどこの便利さと使い勝手の良さを知ると、壊れたらワタクシのように大慌てになるかも知れへんし、ならへんかも知れへん(どっちや)

 

 

 

 

蒸籠もね、ええと思いますの。

でも仏国で購入できる範囲の中国製の蒸籠だと加熱したらなんか望まない有害な化学物質が高温になった蒸気に煽られて出て来そうやし(妄想激しい)

ワタクシは主に盛り付け専用に気が向けば蒸籠は使っとりますが、実際に調理するならまとめて一撃で仕込める(二段あるいは三段あるから)スチームクッカーが楽チンやしほぼ毎日何かしらの仕込みで使うので出しっぱななしなのでもうジャポンの家庭で言うたらトースター感覚でお世話になっとります。(レンジでもええって話ですね、でもしっとり仕上がり具合が違うの。それに日本と違ってレンジ嫌いな方外国には多いですやんか。)

 

 

 

 

 

 

蒸しパンは数年前ホンマに仏人老若男女から大不評やったので暫し封印しとりますけど、まあそのうち餡子みたいに甘い豆がチヤホヤされる日も来るかもしれません。
何故なら、肉まんとか小籠包は結構好かれるから。
肉まんなどは一回でマックス12個仕込めるし、冷めたらまた蒸したらおけ。

ジャポンのやうな高性能なレンジ(オーブンレンジよねえ)は無いので、昭和のレンジがどの程度冷めた料理を美味しく温めてくれるか、察するに余りあろう。

 

 

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トマト餡の蒸し豆腐

 

ワタクシは絹ごし豆腐もこのスチーマー様で仕上げます。

レンチンでも絹ごし豆腐は出来るんやけど、一気に仕込めるのでこちらが便利かな。

大豆もお湯でコトコト茹でるよりスチームの方が楽チンで美味しいよ。

シャトルシェフで仕込めるけど、蒸し大豆の風味も捨てがたいねん。

そういえば、圧力鍋どこいったんやろ(笑)

最近ブロ友さんが使っておられる電気圧力鍋も気になっとります。

 

 

 

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ジャポンにおった時は何でも簡単に湯がいておりましたが、やっぱり水質が変わると調理方法も変わるものだと実感します。

仏国マダムの調理法を見ていると、なるほど理にかなった手法が多い。

それは仏国のお料理の仕込みだけに限らず、色々試したけれど和食作るにしても下仕事に取り入れると手間の面でも出来上がりの味や食感も、仏国の手法を取り入れないなんて勿体ないなとすら思えます。

野菜の火入れの考え方はこの国で育つ野菜の性質を捉えていて、ソテー、蒸す、焼く(フライパンあるいはオーブン)なんだな。

湯がくって、茹で卵とか米やパスタくらいなんちゃうかと言うほど(ちょっと大げさやけど)日本とは違う気がしますわ。(あくまでも自分調べ)

もちろん日本のやり方でも和食は作れます。

重ねて言いますけど、使ったことがない方はこれからも無くても楽しく美味しく生きていけると思います。

 

 

 

 

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別にメーカーさんの回しもんちゃいますけどね、

とりあえずワタクシが日常でヘビロテで使っておる家電のトップには間違いなく入ると思います。

ジャポンでは使ったことすらないけれども。

 

個人的には野菜の下ごしらえを茹でるから蒸す、に切り替えただけで仕込みにかかる時間と手間が結構変わったのでこれはええんちゃうかな。

ブロッコリーは茹でる方が緑が美しいし、とは思います(笑)

鍋の寿命(使用する度に石灰が鍋にこびりつくので手入れがメンドイ)、仕込みや片付けの手間隙が楽になるというおまけも捨て難い気はする。

 

これからの季節、(今年はどれだけ収穫できるかどうか分からへんけど)栗もこれで加熱できるし、春のアスパラは蒸し器で調理すると味の凝縮感がスンバラしいよ。

 

 

 

 

と言うことで、

引き続き

秋の家電と新入り調理道具の話に続けていこうと思いやんす。