句作その137…さつまいも | まりんぼったの独り言

まりんぼったの独り言

ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。



 
 甘薯掘る猿も命を繋ぎたり


 季語……甘薯(かんしょ)……秋
 甘薯……さつまいも


 今頃、さつまいもを掘り尽くして去った
 猿の群れはどうしているのだろう?

 人間だって、満腹になっても翌日には
 お腹が空くのだもの。

 猿だって、またすぐに空腹に耐えかねて
 やってくるのではなかろうか?

 あれから数日経って、バイクで走って
 いた母が3~4匹の猿を見かけたと言う。

「それがねえ! 子猿が小さくて可愛い
 んだよ!飼いたくなるくらい可愛いよ」

 私も、3ヶ月前に猪の子のウリボウを
 見たとき「飼いたい!」と思ったから、
 気持ちは分かる。


 呑気な母の言葉に、気持ちがほっこり
 した私だったが、残念な知らせが
 届いた。


 書類や領収書を何度も往復して、揃えた
 母だったが、電気柵に対する補助金は
 降りなかった。


 理由は、本体設定ではなく何年も経って
 補強したに過ぎないからというもの。

 不自由な身体で奔走した母を、嘲笑う
 かのような決定である。

 電気柵がなければ何一つ(ピーマン以外)
 作らせてくれない秘境の現状……

 「でも、みんな親切に教えてくれて、
  ありがたかったよ!」
 明るい母の声だけが救いである。


 



 今日もまりんの画像です。 

 猿の被害を心配して、応援してくださった
 皆さんには、残念なお知らせになって
 しまいました。

 あれから猿は鳴りを潜めています。
 このまま秋の収穫まで、おとなしくして
 くれることを祈っています。