甘薯掘る猿も命を繋ぎたり
季語……甘薯(かんしょ)……秋
甘薯……さつまいも
今頃、さつまいもを掘り尽くして去った
猿の群れはどうしているのだろう?
人間だって、満腹になっても翌日には
お腹が空くのだもの。
猿だって、またすぐに空腹に耐えかねて
やってくるのではなかろうか?
あれから数日経って、バイクで走って
いた母が3~4匹の猿を見かけたと言う。
「それがねえ! 子猿が小さくて可愛い
んだよ!飼いたくなるくらい可愛いよ」
私も、3ヶ月前に猪の子のウリボウを
見たとき「飼いたい!」と思ったから、
気持ちは分かる。
呑気な母の言葉に、気持ちがほっこり
した私だったが、残念な知らせが
届いた。
書類や領収書を何度も往復して、揃えた
母だったが、電気柵に対する補助金は
降りなかった。
理由は、本体設定ではなく何年も経って
補強したに過ぎないからというもの。
不自由な身体で奔走した母を、嘲笑う
かのような決定である。
電気柵がなければ何一つ(ピーマン以外)
作らせてくれない秘境の現状……
「でも、みんな親切に教えてくれて、
ありがたかったよ!」
明るい母の声だけが救いである。
今日もまりんの画像です。
猿の被害を心配して、応援してくださった
皆さんには、残念なお知らせになって
しまいました。
あれから猿は鳴りを潜めています。
このまま秋の収穫まで、おとなしくして
くれることを祈っています。