句作その291…獺祭忌(だっさいき) | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。




  天井の染みの数だけ獺祭忌
 

  横顔の妙にかなしき子規忌なり


 九月十九日は正岡子規の忌日。
 松山に生まれ、脊椎カリエスを患い
 ながら、俳句、短歌など多くの業績を
 残した。
 三十六歳で没。


 正岡子規を詠んだ俳句で、私の好きな句は

 東国原英夫さんの詠んだ

 >鰯雲仰臥の子規の無重力


 何もメモしていないのに、刻み込まれて
 忘れられない。

 子規は病床にあって、いつも天井を眺めて
 いたのだろうか?

 食べることが大好きで、かなりの大食漢
 だったらしい。

 現代の俳句は、正岡子規の存在なくしては
 語れない。


 病床にありながら、写生の句作に力を
 注ぎ、たくさんの名句を残している。


 >白萩のしきりに露をこぼしけり

 >梨むくや甘き雫の刃を垂るる

 
 一見何気ない秋の光景だが、子規の写生の
 眼を感じる。

 
 俳句の何たるかも分からない私だけど、
 少しずつでも歩みを進めていきたい。


 正岡子規が没して、今年で117年を
 迎える。