なまちゃんの思い出…書きたい病☆交換ノート | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。



    書きたい病のなまちゃんは、F子ちゃん
    と言う交換ノートの相手が出来て、
    嬉しくてたまらない❗️


    今、思い出していたら、どう考えても
    F子ちゃんとは、三年間クラスが一緒
     になった憶えがない。


     部活も違っていたのに、何故接点が
     あったのだろう?


     F子ちゃんは、脚がとても細くて、
     音楽の才能があり、男子にモテモテの
     少女だった。

     彼女には、特技があり、どんな歌でも
      1度か2度聴くと、覚えてしまう。


     ずっと先の話だが、他校の大学生と
     歌のグループを作り、テレビにも
     出演した。

    彼女のパートナーとなった男性は、
    その時のグループの一員である。


     話が逸れたが、なまちゃんにとって、
    F子ちゃんは、自分にないものを
     持っている、眩しい存在だった。


    そして、実はそんななまちゃんを、
     F子ちゃんも得難い存在だと思って
      くれていたようだ。

     
      交換ノートのやり方は簡単である。


      読み終わったら、相手に渡すのでは
       なく、お互いに1冊ずつノートを
       持っていて、休み時間に隣のクラス
       の相手の机の中に入れておくだけ。


     何しろ書きたい病のなまちゃんに
     影響されて、せっせと可愛い文字で
    ノートを埋めてくれるF子ちゃんと、
     放っておけばいつまでも書いていたい
     なまちゃんだから、ノートはどんどん
     溜まっていく。


     書いていたのは、本当に他愛もない
      ことだった(と思う)が、ある日事件
     が起こった❗️


     それは、隣のクラスの女子のHさんが、
       二人の交換ノートの秘密を嗅ぎ付け、
       とんでもない要求をしてきたのである。


     小説なら、こう展開するだろう。

   「秘密を先生にばらすよ。ばらされたく
        なかったら……」


      「私も、その仲間に入れて❗️」

      とか、


     「次のテストのとき、カンニング
         させて❗️」

      となるだろう。


    実際に、Hさんと席が近かったとき、
    何度もテストを覗き込まれて、
    ほとほと困った経験があるのだ。


    でも、これは現実だから、そうはなら
     なかった。


    「誰にも言わないから、1ページ目だけ
       私に読ませて❗️」
      という肩透かしの要求だった。


      今なら「ハッ?そんなこと?」
      と思うのだが、多感な少女達には、
     十分屈辱的な出来事だったのである。


     ノートの中には、それぞれの初恋の
    人が頻繁に登場した。

    ただ、好きなだけで言葉も交わさない
    じれったい初恋を、ノートは優しく
     包んでくれていた。

    そんな存在のノートを、他人に見せる
     のは、本当に悔しかった。

    断るという選択肢もあったはずなのに、
    思いつきもしない二人だった。


   Hさんという横槍は入ったが、卒業まで
    に交換ノートは8冊を数えた。

   今も、実家の蔵の二階の何処かに
   眠っていることだろう。



   さて、なまちゃんの書きたい病は、
    やはり留まることを知らず、志望校に
    入ってからも続いていきます。

    続きます。