※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回までのお話はこちら☆
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赤貝の化身である『キサガイ姫』とハマグリの化身である『ウムギ姫』。
二神の女神の治療によって、オオナムジは息を吹き返した。
オオナムジのそういう女性に囲まれるところ。
それが気に喰わないのが、兄の八十神たちだった。
「おい、オオナムジ。ちょっとまたついてこい」
オオナムジ「?」
復活して早々、
八十神たちのその言葉に、オオナムジはまた何の疑いもなく兄たちの後をついていった。
連れていかれたのは、再びの山だった。
八十神たちは、イノシシ狩りの次に、巨木を先端から途中まで二つに割った。
その裂け目にくさびを打ち込んで、
『この間に入って根性試しをしろ』とオオナムジに言った。
オオナムジ「分かったよ、兄さん」
オオナムジはそう言うと、
何の疑いもなくその木の間の中に入った。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
そろそろ、オオナムジに言っておこう。
ちょっとは疑え。
結局、
オオナムジが木の間に入った瞬間に、
八十神たちは木に打ち込んでいたくさびを抜いた。
グシャ!!
という音とともに、
オオナムジはせっかく甦らせてもらった命にも関わらず、また命を落とした。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
再びオオナムジに伝えよう。
ちょっとは学べ。
そして、再びあの母が嘆き出す。