※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回までのお話はこちら☆
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オオヤビコ「この紀国も安全とは言えない。
スサノオノミコトの住んでおられる根之堅洲国(ねのかたすくに)へ行きなさい。
スサノオならきっと何とかしてくれるはずじゃ」
まさかの新旧主人公の競演が始まる!!
オオナムジは、オオヤビコの指差す木の根を潜り、根之堅洲国へと急ぎ向かった。
オオナムジ「はぁ…はぁっ…!!はぁ…!!」
長い木の道を潜り、
オオヤビコの言う根之堅洲国に着いたオオナムジ。
根之堅洲国とは、スサノオが任された大海原を収めることもせず、
「母のいる根之堅洲国に行きたい」と泣き喚いた、あの『根之堅洲国』である。
スサノオはヤマタノオロチを倒し、
クシナダ姫と子孫を繁栄させたことに満足し、
念願のこの地に住まいを移していたのだろうか。
果たして母イザナミには会えたのだろうか?
ちなみに、この根之堅洲国と黄泉の国というのは名前が違うが、イコールなのであろうか?
それについては、古事記は語ってくれていない。
オオナムジ「はぁ!!はぁ…!!こ、ここか…!?」
必死に走り、
オオナムジは何とか根之堅洲国のスサノオの住む神殿に辿り着いた。
門を叩いたオオナムジを迎えたのは、
美しき女神だった。
スセリ姫「あなたは…?」
スラッとした体型に、
張りのある言葉、
それに少し気の強そうな目。
その名は『スセリ姫』。
スサノオの娘だった。
命の危険に曝されてきた自覚と、
走り切って来た興奮状態からか、
いつもの朴訥としたオオナムジと違い、この時は感情が高ぶっていた。
スセリ姫を一目見たその瞬間に、
オオナムジは恋に落ちた。
そしてそれは、スセリ姫も同じだった。
そして、二神は言葉もなく深い愛で結ばれた。
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪