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そして今日は、
小春ちゃんの、
冬休みのお話し☆
本日僕らは、
神奈川県は鎌倉市、
江ノ島のすぐ近くにある、
龍口明神社に来ていた。
知っている。
昨年の夏前、
僕と小春は、
ここで出会ったのだ。
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※その時のお話はこちら☆
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ス「それにしても、
あれやな」
あ「?」
ス「これが」
あ「いや、本当に(笑)
元々はここのゴミを拾っていたのを、
小春が気に入ってついてきたことが始まり…。
って考えたら、
人生どうなるものかわかりませんね(笑)」
※その時のゴミ拾い写真。
そんなこんなを話しながら、
境内を散策していると、
小春はやはり故郷に、
帰ってこれた喜びか、
嬉しそうに辺りを歩き回っていた。
龍口明神社に来た目的は、
この間の荒川区の、
スサノオ神社と同じように、
今年一年のお礼を、
小春のお父さんである、
五頭龍大神さんに、
お伝えしたかったのと。
エネルギーチャージをさせて、
あげたかったからだ。
ス「まぁ実はお前の身の回りの日常が、
大きな事故怪我、トラブルなく、
順調に過ごせているのは、
いつも何も言わずに、
守ってくれている、
眷属である、
小春や影狼、陽向のおかげやからな。
『どっかのあいつら』と違って、
小春や影狼たちは主張はせーへんけど、
だからこそ敢えて、
こっちからこうして、
気遣ってあげることが、
大切やねんな」
あ「はい、本当にそうですね。
小春、いつもありがとう。
影狼と陽向も、
また三峯神社にも必ず行こうね」
改めて境内を見渡すと、
正面に位置する、
龍口明神社の本殿。
五頭龍大神へ、
小春と出会わせてくれた感謝と、
今年一年の御礼を込めて、
参拝をする。
心静かに、
二礼二拍手一礼。
九頭龍大神にも匹敵しかねないほどの、
ご神威を持つ、
五頭龍大神もまた、
そう簡単に、
姿を現してはくれない。
重厚な声だけが、
聴こえてくることが幸いだった。
あ「…そ、そうなんですか…?
ど、どうして…?」
ス「そら瀬織津姫はまだしも、
菊理媛や、
今のタケミナカタと、
誰も触れてこなかった所に、
踏み込んどるんやから。
噂にもなるやろ。
神の世界にも、
そういうネットワークはある」
五頭龍大神「…中々楽しみに…、
見させてもらっておるぞ…。
閉ざされし扉を、
どう開いていくのか…。
そこにどんな未来を見いだすのか…。
その行く末を、
我らも見守っておる…」
あ「…こ、光栄です…。
ありがとうございます…」
五頭龍「…して…、
今日は何用じゃ…」
あ「あ、あの…、
今年一年の感謝と、
小春の現状をお伝えに、
上がらせて頂きました。
おかげさまでこの一年も、
最高に充実した一年になり、
小春もここまで成長することが、
出来ました…」
…僕がそう言うと、
小春は光り輝きながら、
鳳凰に姿を変えて、
舞い上がった。
あ「…そう仰って頂き、光栄です。
これから世界に向かって、
活動の幅を広げていくにあたって、
垣根を越える存在である鳳凰は、
これ以上ない、
パートナーになってくれたと思います」
五頭龍「…それだけではない…」
あ「…?」
五頭龍「…鳳凰とは…、
死と再生の象徴であることも、
忘れるでない…。
時の流れの中で、
封印されし、
時に抹殺されし、
神々の思いを、
解き放ち…、
あるべきものを、
あるべき形へ戻し、
その真実の姿を伝えていくがよい…」
あ「あ、ありがとうございます…。
しっかりと…そのお言葉、
胸に刻んで参ります…」
五頭龍「…ただ…。
…お主には、
まだまだ取り去りきれておらぬ、
遠慮や畏れという名の、
『我』が残っておる…。
以前に比べ、
幾分軽減は、
されてきておるがな…。
しかし、
まだだ…。
まだまだ足りぬ…。
お主に限らず…、
己で己自身の可能性に、
蓋をする者を…、
我らは好まぬ…。
まだだ…、
…まだまだ…だ…」
その言葉と共に、
五頭龍大神が、
姿を消していこうとするのが、
わかった。
最後の声が聴こえてきた。
五頭龍「九頭龍も、
お主に言ったのであろう…。
『大志を掲げろ』と…。
『大志』を掲げ、
大いなるその道を歩むならば、
その過程の中で、
小志もすべて、
現実となる…。
我ら龍神の力を、
侮るでない…。
掲げた志の高さに応じて、
望む…その…すべてを…与えよう…」
その言葉と共に、
五頭龍大神は、
姿を消していった。
まだ遠く…。
しかしだからこそ、
僕に与えられた、
九頭龍大神さんや、
五頭龍大神さんの、
言葉なのであろう。
神は、
越えられない課題を、
人に与えることは、
ないという。
これが僕に、
与えられた道ならば、
まっすぐ受け入れて、
歩んでいこう。
その先にある、
大いなる未来を見据えて。
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