テーマ:日常の雑談(2548)
カテゴリ:日常
30年間も終戦を信じずジャングルをさ迷っていた小野田寛朗氏とアサヒビール会長・名誉顧問を歴任した中条高徳氏の対話本『だから日本人よ、靖国へ行こう』(新書版『「靖国」のことを語ろう』)は一読の価値があります。実際に戦争に行っていた兵士と、かつての戦争に関する現代の世論とでは大きな乖離があります。
日本人というのは、歴史認識というのを失ってしまったのです。 「さらに占領軍は憲法にも手をつけました。本来、国際法上、戦争集結後、戦勝国が被占領国に入った場合も、よほどの事情がないかぎりその国の法律には手をつけるべきではないという、陸戦法規43条の定めは現在も活きています。それにもかかわらず、占領軍は自らの手でわが国の憲法を策定していったのです。彼らは、日本の法律を、それも憲法を変えなくてはならないほど、日本を警戒していたということです。 占領軍は、あたかも、日本が自らの手のみで新しい憲法案を制定しているかのようにみせながら、ことをすすめた。マッカーサーは憲法案を、日本人が第90帝国議会にかけるように支持し、それを行えば国体護持を保証する、と言っている。さらに占領期間を短くするという「アメ」も与えた。そして、もしもそうしないならば占領軍の手で憲法を制定する、という脅しも加え、制定までのプロセスを国民に公開することも固く禁じたのです。 憲法草案が自分たちが選挙した帝国議会にかけられるのを見て、国民は「なんだ、戦争中、鬼畜米英と言っていたのに民主的ではないか」と感じた。町で出会う占領軍の兵士は、笑いかければガムもくれた。それまで持っていた敵の概念と、現実との乖離の大きさに、日本人の魂は何ら疑うことなく抜けていった。そうした概念が、戦後だんだん大きくなってしまったということでしょう。戦後、稼いだお金を代償として、日本人の魂を喪っていったのです」 『だから日本人よ、靖国へ行こう』(新書版『「靖国」のことを語ろう』) 中条高徳 より 「靖国」のことを語ろう ワックBUNKO B-128[本/雑誌] (新書) / 小野田寛郎 中條高徳 おじいちゃん戦争のことを教えて 孫娘からの質問状 (小学館文庫) [ 中条高徳 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.06.22 19:23:29
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