タイで出会ったナチュラルボーンストーカーな日本人8

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私はちょっと前まで、世間を賑わす男女のゴシップに関して、まあ、何事もどっちもどっちなんだろうな、なんて思っていました。しかし、さすがにこうがっつり被害者を目の当たりにするとその認識は改まります。100:0の過失割合があるなんて思いませんでした。当然Yを擁護するつもりなどありませんでした。私はユンピンに諭すようにいいました。

”ユンピンは全く悪くない。謝る必要なんてない。100%Yが悪い。ユンピンは被害者。Yには俺たちからもきつく言っておく。もう近づかないようにさせるから・・・。”

幸い?にもYは今別の女の子に夢中になっていました。そのため逆に今Yに近づくとさらに勘違いさせる結果になりかねない、そう伝えました。でも、でも・・・と言い募るユンピン。そこから彼女を説得というか、納得させるのに2時間近くかかりました・・・まあ、ただ単に私の語学力の無さのせいなのかもしれません。

しかし、ひたすらに自省しているユンピンが可愛そうでなりませんでした。私の必死の説得が功を奏したのか、しばらくするとユンピンは何とか納得してくれたようでした。そう。あんな奴忘れたほうがいい。野良犬に噛まれたとでも思って・・・そうしてその夜、店が閉店する2時までユンピンと飲んで過ごしました。

こうしてユンピンからYとの出会いの経緯を聞いた日から、私はあまりYと関わるのを避けるようになりました。そんなYは、ユンピンを諦め(本人は見限ったと言っていましたが)、近くの美容院の女の子に熱を上げていました。これもどう見ても女の子は嫌がっているのですが、Yは知ってか知らずか相変わらずぐいぐい押していました。

初めは客だったのかも知れません。しかし、それ以降は客でもないのに店内に入り、働いている彼女に話しかけるという行為を繰り返していました・・・ストーカーだ。こいつは。ナチュラルボーンなストーカーだ。間違いない。私ともう一人の友人は目配せして、こいつといると我々が損をする。好感度が下がる。風評被害を被る。そう思い、距離を取るようになりました。

そしてもう一人の友人Kに、ユンピンと二人で飲みに行ったこと、そしてそこで聞かされたYとユンピンの顛末の始終を話しました。やっぱりなー、おかしいと思った。Kはそう言いました。彼は彼でYの言う発言を疑っているようでした。そして、それからは私とKは何やかんや理由をつけてYといるのを避け、そのかわりにユンピンとその友達の4人でよく出かけるようになりました。

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