この青年は、もともと、
潜在的な「幸せだと思う感性」が、
根付いていた人だった為、
車椅子バスケットとの出会いによって、
自らの手で、「幸せのハードル」をつかみ、
乗り越えることが出来たのでしょう。
それにしても、
車椅子バスケットに出会った事によって、
それまでの人生が一変した、という流れは…
「出会い」の重要性を物語るものであり、
「出会い」に対する「鋭敏な感性」があれば、
人生は変わりうるのだという事を、示唆しています。
「出会い」と「幸せだと思う鋭敏な感性」…
このどちらか一方が欠けても、
〈絶望から幸せへの道〉は、拓けないようです。
さて、ここからは、東京都に住む
69歳の男性Ⅰさんの人生を紹介します。
車椅子バスケットの青年よりも、
はるかに苛酷な人生を送ってこられた方です。
この方にも、
人生が一変する「出会い」があり、
その出会いに対する、鋭敏な感性が備わっていました。