夫の場合もさることながら、他にも、
「死んではいないけれど、
身体的にも精神的にも、
心臓に達する程の深いナイフの傷がある」方も
沢山いらっしゃいます。
先日、
このブログで紹介したⅠさんの壮絶人生は、
【死ぬこと以外は皆、かすり傷】
などという精神論など、吹き飛んでしまうような
「深い傷だらけの人生」…
それをⅠさんは、自ら乗り越えたのですから、
只々、頭が下がります。
それにしても…
医療技術を始め、コンピュータやインターネットが、
当たり前に普及した現代は、
多くの、
『死んではいないけれど深い傷がある』人々を、
絶望から救ってくれる時代、だとも言えます。
「臓器移植」という先進医療は、
その意味でまさに、
レシピエントを絶望から救ってくれる、
「究極の医療」だと言えます。
かく言う私も、表向きは、
「ドナーに2度なって、夫の命を救った妻」
という事に、一応なってはいますが(笑)…
実際には、全身麻酔を打たれ、
手術台に横たわっていただけ。
「終わりましたよ」という、
看護師さんの声掛けで目覚めたら、
移植手術は、無事終了していました。
(私などではなく)究極の医療が、
夫を絶望の淵から引き上げてくれたのです。