私たちが、生体肝移植手術を受けたのは、
2014年4月ですが、
2000年以前の、生体肝移植の黎明期に、
移植手術を受けていたなら、成功率は低く、
果たして夫の命は助かっていたのか、
定かではありません。
又、仮に、手術は成功したとしても、
体力もなく、合併症も併発していたので、
不安定な予後が続き、
命を落としていた可能性も高かったと思います。
そう考えると…
なんといっても、
生体臓器移植手術の術式が確立した、
2000年代の現代日本に生きていたからこそ、
夫は「夢のような再生」という恩恵に、
浴することが出来たのでしょう。
又、術後の夫の身体を、
拒絶反応からしっかり守ってくれる免疫抑制剤も、
2000年代に入って、画期的な進歩を遂げました。
そのお陰で、夫は現在、(毎日決まった時間に、
免疫抑制剤を服用しなければ、移植臓器が
ダメになってしまう、という制約はありますが)
日常生活に何の支障もなく、
社会生活を送ることが出来ています。