直子の直筆

実は、三女（高2）が私と同じ職場でバイトを始めた。

同じ職場の、同じキッチン。

同じユニフォームを着て、同じ時間に働いている。

他のパートさんに言わせると




「自分の子供と同じ職場なんてぜったいイヤ！！」




というのが大半、いや全員の意見だが、私はこれが娘の将来にとってまたとないチャンスだと考えた。

初めてのバイトでつまづかないようにしてやれば、学校を卒業して新しい職に就くことにも抵抗がなくなるのではないかと思ったから。

そこで、初バイトの高校生（←娘）向けにマニュアルを作ってみた。




◆新人マニュアル（キッチン編）

【出勤】

１、 正面入口から入店し、会った人にあいさつする（朝でも夜でも「おはようございます」）

２、 更衣室で着替える

３、 出勤打刻をする（18時出勤の場合、17：55～18：00の間に押す。遅刻をしたら着替えたあとに打刻する）

４、 衛生キャップをかぶる

５、 手を洗う

６、 キッチンの人たちに改めて「おはようございます。よろしくお願いします。」と言う

７、 自分の仕事を始める（わからないときは、その日のリーダーに訊く）



【勤務中】

１、 トイレに行くときはキッチンの人に「トイレに行ってきます」と言ってから行く。トイレに入るときはエプロンを外す。手を洗って消毒する。キッチンに戻ったら「戻りました」と言う。

２、 人の後ろを通るときは「後ろ通ります」と声を掛ける

３、 わからないことは、すぐに誰かに聞く

４、 けがをしたり具合が悪くなったときは、すぐに誰かに言う



こんな細かく（笑）・・・と思わないでもないが、これができなかったためにひんしゅくを買ったり、居心地の悪い思いをして辞めていったバイトを何人も見てきたからだ。

企業の役割として、”人を育てる”というのがある。

そしてまた、働く喜びを教えてあげるのは、大人の義務でもあると思う。