城ぶら「松江城」!天守も街も見どころ満杯!ぐるっと松江城

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

街あるき好きにして、歴史好き。
そんな人たちにとって最高の旅。それが城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」です。

今日の夢中は、松江が誇る名城、松江城です。

■城語り

まずは、物語りならぬ城語り(しろがたり)から。
松江城がどんな城なのか、ざっと見てみましょう。

築城は1607年。江戸時代に入ってから出来上がった城です。
築城したのは堀尾吉晴。豊臣秀吉に仕え要職を担いますが、秀吉の死後は徳川家康に接近。
関ヶ原の戦では東軍につき活躍。その功績によって松江藩を得た堀尾氏が、松江の地に築城しました。


戦国はるかなれど 堀尾吉春の生涯(上)/中村彰彦

その後、京極家、松平家と徳川将軍家の信頼篤い武将が松江城主として出雲国を治めます。
特に出雲松平家初代の直政は、徳川家康の孫にあたる人物。大阪の陣で戦功を挙げた、勇猛で知られる武将です。
関ヶ原で敵対した毛利藩への抑えという意味も強かったんでしょうね。


(大阪の陣で初陣を飾る松平直政(14歳))

なお、城は、明治初期の廃城令によって天守を除いて撤去。
天守は、旧松江藩士高木権八や豪農勝部元右衛門らの奔走によって取り壊しを逃れ、いまにその姿を伝えています

■城ぶらり

それでは、出雲国の名城、松江城を「城ぶら」します。
観光客の皆さんには、観光地をめぐる周遊バス「ぐるっと松江レイクライン」がおすすめ。
松江城や宍道湖をはじめとした松江市内の観光名所をまわります。1日乗車券もあるから楽ちんです。

 

停留所で降りて城に向かうと、出迎えてくれたのは松江城の開祖、堀尾吉春の像
運が良ければ、松江城を案内する「まつえ若武者隊」に出会うことができます。

本丸一ノ門をくぐると、目の前に松江城天守が見えてきました。
別名「千鳥城」と呼ばれる松江のシンボル。現存12天守の一つ、国宝に指定されています。

 

外観は4重ですが、内部構造は5階、地下1階の構造。
男前な城ですよね。その威容は、近づく者を圧倒するような風格を感じます。

 

それもそのはず。天守閣のなかを拝観すると、矢狭間や石落としなどの防御装置を配していたり、内部に井戸や塩蔵を設けていたり、実戦を意識して築かれたことが分かります。

 

最上階は、壁のない360度展望できる望楼となっています。
有事のときは四方を巡らし司令塔の役割を担えるようにつくったんでしょうね。

 

■街ぶらり

松江城天守だけで相当に見どころが多いのですが、近くにも観光名所も多いので、あわせて巡るのがおススメ。

小泉八雲が愛したという城山稲荷神社
かつては2千体いたとされる石きつねは今も千体ほど残っています。八雲は特に耳のかけたきつねが好きだったのだとか。

 

その八雲の寓居跡もある武家屋敷はぶら歩きにぴったり。
松平直政に仕えた塩見家などの武家屋敷が保存・再現されていて、当時の武家の生活様式をうかがい知ることができます。

 

そして、松江城のお堀を船でめぐる「ぐるっと松江堀川めぐり」
松江の城や街並みを眺めながら、約3.7kmの遊覧を楽しむことができます。船頭さんとのおしゃべりも楽しいですよ。

 

城ぶらも街ぶらもおススメ。楽しい松江の旅でした。
ありがとう、松江城!

■基本情報

施設名:松江城
所在地:島根県松江市殿町1-5

アクセス:JR松江駅からバス
営業時間(本丸):(4~9月)8:30~18:30、(10~3月)8:30~17:00
料金:大人550円、子供280円
定休日:年中無休

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